はじまりは加子母から
わたしたち中島工務店は、小さな村から始まりました。
岐阜県中津川市加子母(かしも)。
人口3000人程度の小さな村です。
豊かな自然に囲まれた加子母は、古くから日本有数の優良材の産地として知られており、伊勢神宮の式年遷宮の御用材にも加子母のひのきが用いられています。
東濃ひのきなどの優良材に恵まれた加子母では、長きにわたって木にまつわる職人や技術、文化が育まれてきました。
ところが1964年の木材の輸入自由化以降、安価な輸入材との競争の中で国内の林業・製材業は衰退の一途をたどりました。
加子母も例外ではなく、このままでは森が育む豊かな自然環境や代々受け継がれてきた職人の技術が失われてしまう…
そんな危機感から地元の木を活かした木造建築に乗りだしました。
産直住宅
地域の杣人(そまびと)が植林・育林・伐採・市売りを行い、地域の工場で製材・乾燥・加工をし、その材を使って地域の工務店と大工職人がつくる家。
わたしたちはそれを「産直住宅」とよんでいます。
中島工務店は関東・中部・関西一円で家づくりに取り組んでおり、 いずれの地域でも岐阜県産材を用いて、加子母で製材・加工し、造付家具や建具にいたるまでを設計士がデザインし、 地域の大工職人がつくっています。
匠の技
ひとことで「木をつかう」といっても樹種によって特徴が異なり1本1本表情が違います。1本1本の特徴を十分に理解し、適した使い方と美しい見せ方を考えなくてはいけません。
植林・育林のときから良質な建築用材となるように手入れを欠かさず、適切な製材・加工を施し、仕上がりを考えながら丁寧に造作する。
こうして耐久性に優れ、美しく、手ざわりや匂いまで心地よい家が完成します。
地域で代々受け継がれてきた木を扱う知識や技術、40年以上にわたる産直住宅の取り組みの中で培ってきた木造建築への深い知見がこのような家づくりを支えています。
お客様にとって「最高の空間」をかたちにするために、中島工務店は木の家づくりの専門家集団として、木の家の優れた特質とお客様の個性を融合した心地よい住まいを提案いたします。
第二のふるさと
多くの方にこうした取り組みに共感していただき、これまでに1000軒を超える新築・リフォームを施工させていただきました。
住宅が完成した後もさまざまな機会を設け、お客様を加子母にお招きし、加子母とのつながりを育み続けています。
毎年夏には「東濃ひのきふるさとまつり」を開催し、家づくりに木をつかった分、未来のためにお施主様にも東濃ひのきの苗木を植樹していただくといった取り組みを行っています。
住まいのふるさとであるのと同じように、お客様にとってもまた帰ってきたくなる「第二のふるさと」となるように…
山の話し
山のこと、森のこと、木のことを深く知って、家と暮らしを考える。