現場リポート REPORT

内部造作工事1



北春日丘の加子母子屋、
断熱吹付工事以降の内部造作工事の
リポートをいたします。

おさらいですが、
加子母子屋で使われる木材は
造作材をはじめ、
構造材・集成材・合板など
すべて岐阜県産東濃ひのきが使われます。

中島工務店で使用する東濃ひのきは
心材の少しピンク色と辺材の白色の
きれいな色合いを持ち、
さわやかな香りのするひのき材です。



では、1階の床張りからいきます。

厚み40mmの
桧の本実(ほんざね)付の無垢板です。

針葉樹である桧は、
ナラやカバなどの広葉樹に比べて柔らかく
熱も奪われにくいので、
床を踏んだ時の負担と冷たさが
低減されます。

40mmもあるので、
根太を流さずとも床張りができます。
 

2階の床板は建て方で
桧のJパネル(三層クロスパネル)の
36mmを貼り終わっているので
床張りは完了です!


次に階段の造作です。

踏み板は2階床と同じくJパネルです。

下地は桧の下地材と
桧の構造用合板で組んでいきます。



組み終わると、
踏み板に養生を施し完了です。



2階の屋根面のトップライトの造作も
このようになります。

日に照らされた桧の木目がきれいです。



床・階段が終わるとボード張りです。

2階の石膏ボードから張っていきます。



ほとんどの石膏ボードは現場でカットせず、
プレカットされたものを現場に納品します。

現場では大工さんが少し調整する程度で
施工のスピード・石膏ボードのカット時の
粉じんを少なくすることができます。



こちらは1階ですが、
石膏ボードの目地(継ぎ目)の場所を
窓の隅に来ないように気を遣って張ります。

加子母子屋は
壁の仕上げが左官仕上げですが、
窓の隅などに目地が来ると
左官壁にクラック(軽微な割れ)が
生じることが多いので、
できるだけ出にくい場所に
目地が来るように配慮してます。



こちらは1階の階段部に立つ
間仕切壁です。
きれいにボード張りされています。
 


次は壁板を張っていきます。
加子母子屋は
トイレと洗面脱衣は桧の節板。
 
浴室は上小節板です。
 
上小節とは、
節がほとんどなく
小さい節がたまに見られるくらいの
板の等級を表す名称です。


トイレの板張りです。
 


こちらは浴室の板張り。
もはや無節(むぶし)です。

大工さんが板張る前に
選別して張ってくれるので、
仕上がってみると
ほとんど節が見当たらないように
してくれました。
 


造作工事はまだ続きますが、
一旦左官屋さんにバトンタッチして
次回は内部左官工事をお届け致します。

お楽しみに!



神戸支店 卞悠