現場リポート REPORT

外部左官工事・足場解体



北春日丘の加子母子屋、
今回で外部工事編「完」
といったところでしょうか。
(外構工事は除きます。)



前回の屋根工事が終わり、
外壁の仕上げ工事までの様子を
リポートいたします。

加子母子屋の外壁は
左官塗りの仕上げになっております。



防水検査後の通気胴縁取付けで
終わっていた外壁の上に
「通気ラス」を止めつけていきます。

ラスは左官材の下塗りの
代わりになる建材です。

写真で見える金網が
ラスと呼ばれる部分ですが、
外壁通気工法で使うラスなので、
通気ラスです。

左官材を塗る部分に
全面留めつけていきます。



左官工事を担当してくださるのは、
山之内組さん。

山之内組の職人さんたちは
殆どの方が鹿児島出身の方です。

でも本社が鹿児島というわけではないようで
関西が本社で鹿児島出身の方が多いという
なんだか不思議な左官屋さんです。

手際よく黙々と工事を進めてくれます。



ラスが張り終ったあとは、
中塗り材を塗っていきます。



まずは出隅(ですみ)部分に
見切り材を取り付けていきます。



すべての出隅に見切り材をつけたら、
いよいよ中塗り開始です。



中塗り材をある程度塗り、
その塗った上に寒冷紗(かんれいしゃ)
という割れを防ぐシートを張っていきます。

中塗り→寒冷紗→中塗り→寒冷紗→、、、
というような繰り返しが続きます。

外壁は2階分の高さがあるので
上下に一人ずつ分かれて
二人で中塗りしていきます。
 


ちょうど真ん中くらいのところの
継ぎ目の部分の
二人のコンビネーションは滞りがなく
スムーズに連携して
難なく塗り上げていきました。

左官職人さんの流れる動きに見惚れていると
気が付けば塗り終っていました。



中塗りが完了すると
1週間ぐらいの養生期間を経て、
仕上げの上塗りを行います。

仕上げ材は
「高千穂シラス スーパー白洲そとん壁W」
のスチロ鏝仕上げです。

そとん壁は「シラス」と呼ばれる
火山のマグマが岩石になる前に
粉末になった物質であり、
調湿性・防水性・長寿命・高耐候性と
高性能な自然素材です。

仕上げ具合も陰影のある
表情豊かな仕上がりになる
加子母子屋の標準の外壁仕上げ材です。



中塗りの上に塗っていきます。



上塗り完了です。



問題なく検査は合格で、
ついに、、、
足場解体となりました!



外部足場を解体した
加子母子屋の姿がこちら!



きれいに仕上がりました!



外構工事はこれで一旦完了となりました。
 
次回は実はずっと進んでいる
内部の造作工事について
リポートいたします。
 
お楽しみに!
 
 
 
神戸支店 卞悠