現場リポート REPORT

屋根板金工事



ますます蒸し暑くなり、
現場では熱中症に気を付けて
汗を流す日々が続いております。

今回は屋根板金工事を
リポートいたします。
 
加子母子屋の屋根の仕様は
「ガルバリウム鋼板立てハゼ葺き」
となっており、
ガルバリウム鋼板とは
アルミ亜鉛合金メッキされた鋼板です。

従来の亜鉛メッキより
耐久性・耐熱性・熱反射率などが
より優れた素材です。
 

屋根板金工事を行うのは
堺市の阪南鈑金工作所の佐々木さんです。

阪南鈑金さんは通常は社寺建築などの
鋼板葺きを得意とする
大正12年から続く板金屋さんです。

その技術には
長い歴史と経験が培われています。

まずは軒先から棟付近まで届く
一枚のガルバリウム鋼板を収めていきます。

板金同士を接続する部分をハゼと呼びますが
写真で上に立ち上がっている部分がハゼで
この工法では立てハゼと呼びます。



屋根の下地のなかには
断熱材の上に通気層なるものがあり、
軒下の面戸の部分から
屋根頂部の棟で通気します。



大工さんがその棟の通気部分の下地を
取り付けてくれます。

黒い棒状のものは防虫通気材で、
虫の侵入を防ぎながら
空気の通り道を作ってくれる材料です。
 


通気部材の取付が完了しました。



ルーフィングを切り抜けば
通気層開通です!



並行して、加子母子屋では屋根面に
トップライトがありますので、
その部分の板金仕舞いを進めていきます。



水が浸入しないように
下から上に板金を収めます。

その場で板金を細工していきます。
 


トップライトの板金が収まりました。



次は棟の通気口の笠木の下地を
組んでいきます。



空気がどのように流れるか
わかりますでしょうか。



棟の板金を収めれば
屋根板金工事の完了です。



シンプルな6寸勾配の切妻屋根、
ガルバリウム鋼板立てハゼ葺きの完成です。



日本の昔からある屋根形状ですが、
最近の住宅では
珍しいのではないのでしょうか。
 


少し急な6寸勾配の、
線の細さが特徴的な切妻屋根が
加子母子屋の屋根です。
 


次回は外部左官工事を
リポートいたします!
 
お楽しみに!
 
 
 
神戸支店 卞悠