現場リポート REPORT

嫁ぐ材料の木材検査



現場は基礎工事が完了し暫し養生期間。

その間、ふるさと加子母では
この地に嫁いでくる木材が
着々と伐り出されていました。

そして加子母の製材所は奥様のご実家。

その自慢の木材が
ここプレカット工場に並べられました。




木材検査


これが構造材として使用する
全ての木材です。

柱材、梁桁材、丸太、
床下地材、屋根下地材等々。

50坪を超える住まいに使われる木材は
かなりのボリュームになります。



まずは現場監督の奥村晃弘くんが
設計図をお見せしながら構造材料の説明。

図面に記されている材料が
どの材料になるのかや、
寸法や樹種の確認を行いました。



柱はもちろん東濃桧。

加子母が、いや東濃が誇るブランドです。



そして梁桁材は長良杉。

こちらも岐阜県が誇るブランドです。



この日確認していただく全ての木材を
説明してくれたのは製材所の専務さん。
すなわち奥様のお兄さんです。

お兄さんが説明する姿を
妹として何を感じたでしょう。

真心こめて切り出された
これらの木材をお兄さんは丁寧に説明し、
そして自信をもって送り出します。



大黒柱と丸太梁はこの家のシンボル。

思わず抱きかかえたくなるほどですが、
まさにこの大きさを
実感しているところです。

 

八寸角に加工される大黒八柱は
リビングの吹抜けにそびえ建ちます。

東濃桧の特徴とも言える
綺麗なピンク色をしています。

 

そして末口300Φ以上の丸太梁は
リビングとキッチンを繋ぐように架かり、
リビングの吹抜けの空中に渡されます。



こうして全ての木材の確認を終え、
監理者としての検査も合格。

ご実家で切り出された木材は
これより加工に入ります。

そして素晴らしい材料として
仕上がっていきます。



構造材加工



木材検査が終わってしばらく、
ちょっと加工工場を覗くと
着々と加工は進んでいました。

そして1本1本
手に取って加工状況を確認。
 


一方、現場は仮設足場の設置が完了し
建て方の準備も整いました。

いよいよ木材が嫁ぐ日も
間近になってきました。

そして文字通りふるさとと繋がります!
 


次回は感動の上棟式をリポートいたします。

5年越しで進めてきた
住まいづくりが一つの節目を迎えます。



設計・監理 小林尚長