基礎工事
こんにちは。
現場監督の丹羽政雄です。
私の住む下呂市御厩野(みまやの)地区では毎年5月3日に春祭りがありましてそこで稚児が踊りを奉納します。
踊りのバックバンドとして11人の奏者が笛と太鼓を演奏します。
横笛が私の役です。かれこれ18年ぐらい吹いています。
年中通して練習しているわけではなく、春祭りの直前に集中的に練習します。
先輩に勧誘されて笛を始めた25歳の頃は18年も続けるとは思っていませんでしたが、ここまでくればやめるきっかけが見当たりません。
さしずめライフワークといったところでしょうか。
さて、岐阜市の「ふかし軒理まる家」、通称「ふかし軒の家」では、順調に基礎工事が進んでいます。
先日コンクリートの打設が済み、現在は養生期間中です。
「中島とつくる家」の標準仕様の一つがベタ基礎の一体打設です。
数年前から取り組んでいます。
「一体」とはイッタイ何?
通常の住宅基礎では、鉄筋の配筋を概ね済ませたらまずは土間部分のコンクリートを打設し硬化した土間コンクリートの上に立ち上がり部分の型枠を組み、もう一度コンクリートを打設する工法が一般的です。
しかしこの場合、土間と立ち上がりの打ち継ぎ部分はかろうじて鉄筋が繋がっているだけでコンクリートは絡んでおらず、地震力のように大きな力がかかると打ち継ぎ部分が折れてしまう恐れがあります。
土間と立ち上がりの打ち継ぎを文字通り「一体」にして基礎の強度を上げるのが「ベタ基礎一体打ち工法」です。
土間と立ち上がりのコンクリートを一度に打設するために、通常は2回に分けて設置する型枠を全て一度で設置します。
立ち上がり型枠は専用金具、NSP社の「ダンセパ」を使って浮かせておきます。
型枠設置やコンクリート打設には慣れが必要な上、手間も従来以上にかかりますが、基礎の強度は耐震強度を大きく分ける部分であり、その価値は十分あると思います。
基礎工事は4月中に完成し、その後給排水の屋外部分の配管をし、いよいよ建て方工事に向かいます。
現場での工事と並行して加子母にあるプレカット工場では構造材加工、いわゆる「きざみ」が始まります。
ということで、次回はいよいよきざみの妙義を紹介したいと思います。
丹羽政雄