土間の洗い出し仕上げ
「ふるさとと繋がる家」は
内部の仕上げ工事がほぼ完了しました。
木製建具も建て込みが済み、
住宅設備機器の器具付けも
順調に進んでいます。
一方、外部では
土間の豆砂利洗い出し仕上げが完了し、
いよいよ外構工事に突入です。
今年の冬は好天候が続いているので
外廻りの工事が工程通り進められて
本当にありがたいです。
そこで今回は、
土間の豆砂利洗い出し仕上げについて
リポートいたします。
“豆砂利”と“豆粒のような砂利”という意味で
もちろん本当の豆ではありません。
この“豆”の色や種類も様々あるのですが、
ここではこれ、
フリージア3分に決定しました。
3分とは粒の大きさのことで、
おおよそ9ミリの大きさです。
まずはミキサーを回しながら
豆砂利を投入します。
そしてすぐにセメントも投入します。
しばらく撹拌すると
本当においしそうな豆粒に見えてきます。
美味しそうな豆粒に見えてきたら
水を加え、さらに撹拌を続けます。
そして適度な柔らかさになるまで
少量の水をこまめに加えながら
さらに撹拌を続け、
ようやくネタができあがります。
できあがったネタは
前日までに準備しておいた
コンクリート下地の上に、
更にモルタルで薄塗りをした上に
塗り込んでいきます。
定規で平滑にしながら
金鏝(コテ)で押さえていきます。
外部の土間仕上げは、
その日の天候や気温によって
仕上がりの良し悪しに
大きな影響を与えます。
この日は晴天で乾燥した日だったので、
福井左官さんの仲間が助っ人として
お手伝いに来てくれて
手際よく作業を進めてくれました。
お施主様の奥様も見守る中、
作業は順調に進んでいきました。
こうしてスロープの土間前面に
豆砂利のネタが綺麗に塗りこまれました。
豆砂利が沈んだ土間は
海原のように輝いていますが、
ここで少し時間をおいて
水分を飛ばし乾燥させます。
海原のように輝いていますが、
ここで少し時間をおいて
水分を飛ばし乾燥させます。
その時間を利用して、
奥様がスロープの端っこに
貝殻を埋め込んでいます。
これは何年か前にご家族で
沖縄へ旅行に行った時に
海で拾ってきた思い出の品だそうです。
さて、綺麗に仕上がるでしょうか。
暫く乾燥させても
表面の水分が不均等なところがあるので、
新聞紙を敷いて余分な水分を
吸い取っていきます。
適度に乾燥してきたら更に金鏝で押さえ、
仕上げ面が最も平滑になるように
徐々に力を加えていきます。
そしていよいよ洗い出し作業です。
厚手のスポンジに大量の水を含ませ、
優しく表面を撫でるように
洗い出していきます。
すると美しい豆砂利が浮き出てきます。
ここでは決して洗い過ぎず、
且つ万遍なく
表面を洗っていかなくてはなりません。
ネタを塗り込む時の
力の入った作業とは反対に、
ソフトなタッチで
均等に洗っていくこの作業は、
まさに仕上がりの良し悪しを左右する
大事なポイントなのです。
でもまだ仕上がりではありません。
最後の仕上げは、
少し硬く絞ったスポンジで更に表面を洗い、
豆砂利が最高の見え方になるまで
何度も何度も洗っていきます。
もちろん最後の仕上げは福井さんの腕で!
綺麗に仕上がりました。
これが豆砂利の洗い出し仕上げです。
中島工務店では
玄関の土間やアプローチに
この豆砂利洗い出し仕上げを
多く採用しています。
まさに職人技を見せつける仕上げです。
さて、貝殻はうまく洗い出されたかな?
うん、まずまずと言ったとこでしょう。
ここまで外部の仕上げも
順調に進められてきました。
この勢いで外構工事にも突入です。
来週は確認検査機関の完了検査も
予定しています。
検査済証が交付されると、
あとは秒読み段階になっていきます。
さぁフンドシを締め直して
ラストスパートです。
順調に進められてきました。
この勢いで外構工事にも突入です。
来週は確認検査機関の完了検査も
予定しています。
検査済証が交付されると、
あとは秒読み段階になっていきます。
さぁフンドシを締め直して
ラストスパートです。
次回の現場リポートは何か、乞うご期待。
設計・監理 小林尚長