内装工事
「ふるさとと繋がる家」は
大工さんの造作工事も完了し、
施工課長による造作検査も
無事に終了しました。
いよいよ内部の仕上げ工程、
内装工事に突入です!
内装材には様々な仕様がありますが、
中島工務店では内装材に
板材をふんだんに使用しますので、
天井や壁の内装は
大工さんの造作工事の際に
全体の半分ほどが済んでしまいます。
ここではクロス仕上げと
左官仕上げについてご紹介し、
板材の内装仕上げについては
完成間際の内部全体のリポートの際に
ご紹介したいと思います。
まずはクロス仕上げです。
大工さんが張り上げた
プラスター(石膏)ボードの上に
パテ処理をします。
ボードのジョイントやビス穴を
パテで埋め平滑にする作業です。
壁も同様のパテ処理をしていきます。
パテ材が乾燥してから
クロスを貼り上げていきます。
クロス仕上げは2階の子供室二部屋と
1階廊下の天井のみなので
作業工程としては3日ほどで終了しました。
クロスが貼りあがった状態です。
真壁なので柱や梁材や
天井の木部とのコントラストは
やっぱり「白」が一番合っていますね。
次は左官仕上げです。
ここでの仕上げ材は
フジワラ化学株式会社の
「けいそうエコナ」です。
まずはプラスターボードの
ジョイント部にファイバーテープを貼り
専用の下塗材を塗ります。
主材をミキサーで練り上げ、
徐々に少量の水を加えながら
適度な硬さになるまで
入念に混練りします。
ネタが出来上がると
塗り上げ作業に取り掛かります。
塗り上げるのは飛騨の職人、
福井左官さんです。
穏和で寡黙な人柄ですが
繊細な鏝裁きは見事なものです。
塗り上げられたばかりの
仕上げ面は輝きを放ち、
見事なパターンを映し出してくれました。
このけいそうエコナは、
プラスターボードに
直接塗ることができるうえ、
室内の湿度が高くなると
空気中の水分を吸収し、
湿度が低くなると放出するという
優れもの。
高温多湿の時期も
快適な住空間を可能にしてくれます。
玄関ホール正面の飾り棚の壁には
朱色の壁紙、桧の腰壁、
そして珪藻土とのバランスがいい感じです。
朱色の壁紙、桧の腰壁、
そして珪藻土とのバランスがいい感じです。
ピンク色した東濃ひのきの柱との
コントラストもいいです。
そして桧の腰板との
取り合いも美しいですね。
けいそうエコナには
様々な仕上げパターンがありますが、
ここでは「塗り放し仕上げ」を採用。
柔らかく自然な
美しい仕上げになりました。
内装の大部分が塗り壁のため、
掲示物の貼り付け用として
マグネットボードも取り付けました。
ご家族の掲示板として活用します。
ふなっしーマグネットで
磁力をチェック!
良好です。
こうして内装工事はほぼ完了しました。
内部では木製建具が設置されたり、
木製の棚が取り付けられたり、
順次住宅設備機器も設置されていきます。
外部では玄関やアプローチの
土間仕上げにも取り掛かっており、
にわかに仕上げ工程ならではの
独特のあわただしさになってきました。
次回の現場リポートは
土間の洗い出し仕上げを
ご紹介したいと思います。
設計・監理 小林尚長