現場リポート REPORT

打合せの様子



「ふるさとと繋がる家」は
施工課長による防水検査に合格したあと
着々と外壁工事が進んでおります。

本来ならばここで外装の仕上げ工程を
リポートしたいのですが、
今回は前回の予告通り
現場でのお施主様との打合せや、
水廻りの機器を決める時の打合せの様子を
ご紹介することにします。

通常、上棟式が終わると
その先の工程を見越して
様々な仕様を決定していきますが、
そのほとんどが現場での打合せになります。

打合せの間隔は
およそ2週間としていますが、
工程によっては
毎週打合せするケースもあります。



 

定例施工打合せ



この日はご主人が急なお仕事のため
打合せに参加することができませんでしたが
玄関ホールに付く
飾り棚の位置や仕様について、
更には桧の腰板の高さや見切りの厚みなど、
細かなところを決めました。

勿論、実施設計の時に打合せした内容で
設計図には展開図等に
詳細が描かれているのですが、
現場が出来上がってきて
その場に実際に立ってみると
イメージが違ってくるケースも
少なくありません。

私たちはそれらの変更に対しても
柔軟に対応しています。

そしてその変更に対する金額を
その都度提示させていただき、
プラスもマイナスもお引渡し時に
変更契約にて清算させていただいています。





LIXIL名古屋ショールームにて



住設機器はユニットバスがTOTO、
システムキッチンと洗面化粧台は
Takaraスタンダード、
そしてトイレの便器はLIXIL。

すでにユニットバスとシステムキッチンは
決定しましたので、
この日はLIXIL名古屋ショールームで
1階と2階の便器を決めて来ました。



1階のトイレは
サティスにしようとしたところまでは
良かったのですが、
“G”にしようか“S”にしようかで
ご主人と奥様の意見が分かれました。

お値段は“G”の方がお高いのですが、
ご主人と僕は“G”を希望。

奥様は物言いをつけましたが
ここはご主人に軍配が上がり“G”で決定。



2階のトイレは奥様の意見を尊重して
機能重視のアステオの
手洗い水栓なしのタイプに決定。

色は1階2階共に
ピュアホワイトにしました。

最近はカラフルな色を
選ばれる方が多いようですが、
僕がお奨めするのはやっぱり白です。

毎日の健康状態をチェックするのには
白い便器が良いと思います。






定例施工打合せ



少し間隔が空いてしまいましたが、
この日は現場での打合せ。

奥様が急な体調不良のため
ご主人との打合せになりましたが、
打合せのメインは
主寝室に追加したロフトの仕様。

ここは奥様がノータッチの部分で、
このロフトは当初は設計になかったのですが
小屋裏の空間を見てご主人の目がハートに!

ここを書斎にしよう!
ということになったのです。

“こもる”のにはちょうどいいスペースと
いうこともあり男のロマンをそそります。

ここは男同士、
現場担当者の奥村晃弘くんも
手摺のイメージを伝えるのに一生懸命です。



ご主人にこんな格好をさせて
申し訳ありませんでしたが、
書斎カウンターの高さを決定するうえで
実際に床に正座してもらい、
座布団を敷いて
あぐらをかいた姿勢も想定しながら
最もしっくりくる高さを
ミリ単位で探りました。

そして床から天端までは350mmで決定。

他にも書籍棚の奥行きや段数も決め、
ご主人の“こもり部屋”の
仕様が決定しました。





真山窯にて


ここは陶芸で全国でも有名な産地である
岐阜県土岐市にある窯場「真山窯」です。

説明してくださっているのは
二代目窯主の伊藤さん。

ご自身の作品を大手メーカーの
LIXILなどにも出しておられます。

この日は1階トイレの手洗い鉢と
2階ホールの手洗い鉢を
探しにやってまいりました。



窯場の外にも中にも
手洗い鉢がたくさん陳列してありますが、
同じ柄のようでも一つ一つの表情が
それぞれ違っています。

気になった作品を手に取り、
見て、触って、据えて、
桧の天板に置いた時のイメージを
徐々に膨らましていきます。

そしてご主人と奥様の意見が一致して
ようやく二つの手洗い鉢が決まりました。



選び出された作品はこの二つ。

手前の大きな鉢は1階のトイレに置く
直径400mmの「粉引(こひき)」という
作品です。

これは真山窯のカタログの
表紙にも載っている柄で、
伊藤さんのお奨めの作品でもあります。

奥の小さな鉢は2階のホールに置く
直径260mmの「ブルーガラス」という
作品です。

これには奥様が一目惚れをして即決でした。

こうして二つの作品を
その場で購入して持ち帰りました。



私たちはこのように施工中も
お施主様との打合せを幾度と重ね、
意見を出し合い、とことん拘り、
より良い住まいづくりを目指して
やっています。

だからこそ住まいづくりは大変なことで、
とても体力がいることだと思っています。

そして例外なく、
常にお施主様と向き合いながら
住まいづくりを続けているのです。


次回は・・・
いよいよ外壁工事をリポートいたします!



設計・監理 小林尚長