現場リポート REPORT

断熱材



「ふるさとと繋がる家」は
監理者とJIOの躯体検査を適合、
同時に確認検査機関の中間検査にも合格。

見えなくなってしまうところで、
かつ建物の耐震性に関わる
重要なところの検査は無事に終了しました。

見えなくなってしまう部分で言うと、
耐震性と同じく温熱性で重要なところとして
断熱材が挙げられますが、
今日はその断熱材について
説明したいと思います。




壁の断熱材



使用するのは旭ファイバーグラスの
充填断熱材アクリアネクスト14kg/m3。

省エネルギー基準断熱等性能等級4に
対応します。
JIS A 6930対応の50μm厚さの
防湿フィルム付きの高性能グラスウールで、
比較的安価な部類になります。

厚みは85mmと105mmがあり、
大壁と真壁でその厚みを変えて施工します。



薄いポリエチレンフィルムに
ラップされており、
その耳の部分を柱や間柱に
タッカーで止めつけていきます。

柱間に充填していくので、
その幅は何種類か用意されています。



壁の断熱材は基本的には
外気に面する部分に全て充填するので、
室内の間仕切りには充填しません。

でもここは浴室(ユニットバス)の間仕切り。

ユニットバスはその床下空間は
外気と同じ条件になってしまい、
更にその壁や天井までもが
外気にさらされているのと
同じ状況になってしまうため、
ユニットバスの周りはすべて
断熱材で覆うことになります。





床の断熱材



床も旭ファイバーグラスの製品で、
アクリアUボードピンレス24kg/m3。

厚みは80mmで施工性に優れ、
付属の不織布を大引き・土台に
タッカーなどで留めます。

専用の受け金具などは
基本的に不要なので
スムーズに施工することができます。

そしてこの上に
フローリングが仕上がっていきます。





天井(屋根)の断熱材



中島工務店の住まいづくりは、
2階の天井はほとんどが勾配天井。

そのために断熱材は屋根断熱が主流です。

使用するのは旭ファイバーグラスの
グラスロンウール32kg/m3で、
厚みは100mmの表面材を貼っていない
ボードタイプのグラスウールです。

屋根断熱はタル木間に充填していくため、
そのタル木の間隔に合わせて
切揃えて施工していきます。



断熱性能の確保と結露防止のため、
断熱材と野地板の間は
20mmの通気層を設けます。

建物の断熱方法には充填断熱のほかに
外断熱や付加断熱等がありますが、
費用対効果で考えると
グラスウールによる充填断熱が
より良いものだと考えます。
 


断熱材の充填が完了すると
いよいよ内部はボード下地の工程に
移っていきます。

外部は耐力面材のMOISS-TMの施工が完了し、
タイベック(透湿防水シート)も
かなり貼りあがってきました。



次回はこれも重要な
防水検査の様子をリポートいたします。



設計・監理 小林尚長