現場リポート REPORT

外構工事



今回の現場リポートは外構工事です。

内装左官が終わり、
いよいよ完成が見えてきたところで
外構工事を行います。




玄関アプローチ



玄関のアプローチは
車いすでも通れるように
スロープになっています。

基礎工事と同じように砕石を敷き、
敷均しを行ったら、
表面を転圧を行い整地していきます。



スロープになる部分は基礎工事の時に
一緒にコンクリートを打っていたので
砕石は敷かずに、
スタイロフォームと呼ばれる断熱材を敷いて
段を作ります。

段を作ったら鉄筋を敷いていきます。
 





ワイヤーメッシュ



スロープにワイヤーメッシュという
鉄筋を使用しました。

建物の基礎の鉄筋は
現場で組んでいきますが
ワイヤーメッシュは
既に網状になった製品として
扱われています。

現場ではサイズが合うように
切って使用するため
大掛かりにならず
短時間で施工できます。

ワイヤーメッシュを使用する理由は
施工性がいいだけではなく
コンクリートの厚さにも関係しています。

基礎に使用したような太い鉄筋の場合、
コンクリートの厚さも
厚くしないといけません。

しかし、スロープは
建物全体を支える基礎とは異なり
そこまでの荷重がかかりません。

そのため、
コンクリートも薄くし
コストを抑えて、
オーバースペックに
ならないようにしています。

写真右側の
緑色のカバーのついた柱の下の立上りや
スロープの下のスラブは
基礎工事の時に一緒に打設しているので
太い鉄筋がちゃんと入っています。
 


先に打設していた部分に鉄筋を差し込み、
新たにコンクリートを
流し込む箇所に突き出すことで
固まったときに一体となり、
傾いたりひび割れたりするのを防ぎます。



スロープの側面と裏手には
階段をつけることで
今まで使用していた玄関までの道や
裏庭に続く道も使えるようにしています。

階段の部分は
コンクリートパネルで覆い形を作ります。

鉄筋の下のグレーの物体は
スペーサーといい
鉄筋の高さを調整するものです。

緑色の養生テープのラインまで
コンクリートを流し込みます。

真ん中の板の下が開いている部分は
階段の段差になる部分です。

高い方から流したコンクリートが
下を流れていき、
板の高さまで来ると
高い方にだけコンクリートが溜まり、
階段ができます。
 


出来上がったスロープと階段です。
既存のアプローチにうまく繋がっています。 
 





玉砂利洗い出し



スロープや階段を仕上げていきます。

成増の家では玄関土間と
スロープ・階段は
玉砂利洗い出しという
仕上げになっています。

玉砂利洗い出しとは
砂利とセメントを混ぜて舗装し、
少し乾いた段階で
表面だけを洗い出し
砂利を露出させる仕上げ方です。

砂利の大きさや量により
様々な表情になります。
 


玄関の仕上げが終わりました。

今回は粒の細かい砂利を使用しているため
見づらいですがきれいに仕上がっています。

玄関は奥の方が高くなっていて
出入口に近づくにつれて低くなっています。

こうすることで玄関を水洗いしても
水を外に流しやすくしています。
 


玄関アプローチも
同じ仕上げになっています。


完成までもう少しです。



東京支店 小此木恒