現場リポート REPORT

内部左官



今回の現場リポートは
木工事検査と内部左官です。





木工事検査



造作工事が終わった後に
木工事検査を行いました。

防水検査に続く木工事検査では
建物の内と外の両方を確認します。

大工さんが行った工事を
細かく確認して行きます。
 


木工事検査の後は
仕上げの作業になってしまうため、
木部の傷やへこみの他に
造付棚や建具枠の寸法や
高さ・照明の位置・使い勝手など
最終確認を行います。

検査で見つかった項目は
設計・現場監督・大工さんで話し合い
変更・修繕していきます。
 





左官



木工事検査をした後は
内部の左官を塗っていきます。

成増のいえの室内の壁仕上げは
塗装・左官・板壁の
3種類がメインとなっています。

今回お伝えするのは左官ですが、
一言に「左官」といっても
色々な種類があります。

成増の家では珪藻土の中でも
「MPパウダー」という製品を使用します。




 

下処理



「外壁左官工事」では
左官を塗る前にラス網を入れていましたが
内部の場合は使用しません。

厚みが外壁に比べてかなり薄く
2~3ミリ程度であり、
ラス網を入れる余裕が無いためです。

内部の左官では
ラス網の代わりに寒冷紗と呼ばれる布を
下地となる石膏ボードの間に貼り、
その上からパテを塗ることが多いです。

珪藻土はボード同士のつなぎ目から
割れが入ることが多いため、
この部分の処理がとても大事になります。
 


ボード同士の溝とビスの穴を
パテで埋めました。

白い太線のようになっている箇所が
ボード同士の溝があった場所で
白い点々がビスの穴を埋めた箇所です。



 

養生



下処理が終わったら
左官を塗る際に
他の部分につかないように
テープで養生をします。

ピンクと緑のテープが貼ってある
梁の下と建具枠が養生されている箇所です。
 


左官を塗っていきます。

梁より上の部分は
既に塗った後の乾いた状態で
下の部分は塗っている最中です。

乾燥前と後では色がかなり異なるため
完成後の色を想像しながら塗っていきます。
 


左官が塗り上がりました。
 
左側の梁の上には
天井裏の点検口が開いていて
中央の梁下には
神棚も取り付けられています。

神棚の下の小さな穴は
スイッチ・コンセントの設置場所です。

 
いよいよ完成が見えてきました。



東京支店 小此木恒