通気胴縁・木ズリ・軒裏
![](/images/sys/resize/780x0/4cbed032d2310557e7168fe949d35d23.jpg)
今回の現場リポートは
通気胴縁・木ズリ・軒裏です。
通気胴縁
防水シートを貼り終わった外壁に
胴縁(どうぶち)と呼ばれる
幅40㎜・厚み15㎜の薄い木材を
縦方向に取り付けました。
![](/images/sys/resize/780x0/49c4b6d96df901d7dcdd541b9238bc46.jpg)
この胴縁は通気胴縁と呼ばれ
壁の中に空気の通り道を作るために使用され
その空間を通気層と呼びます。
壁の中に空気の通り道を作るために使用され
その空間を通気層と呼びます。
通気層は壁から屋根、
そして棟へと続いていき、
一番高い棟のところで
リッヂベンツと呼ばれる
棟換気口から外部に放出されます。
そして棟へと続いていき、
一番高い棟のところで
リッヂベンツと呼ばれる
棟換気口から外部に放出されます。
![](/images/sys/resize/780x0/f4da38fff98f41469da86cb77cb3329c.jpg)
棟部分の板金です。
リッチベンツは雨に濡れないように
板金で覆われているため見えませんが
通気ができるようになっています。
リッチベンツは雨に濡れないように
板金で覆われているため見えませんが
通気ができるようになっています。
通気層があることで
壁・屋根の内部の湿気を通気して
乾燥状態を保ってくれ、
カビなどの発生を抑えます。
断熱材や気密シートは
通気層よりも内側に施工しているので、
通気層があっても
冷たい空気は室内には入ってきません。
木ズリ
通気胴縁を取り付けた上に
木ズリと呼ばれる
幅80㎜・厚み9㎜の薄い板を
横方向に取り付けました。
![](/images/sys/resize/780x0/bf3be1af3ffffc182ededcf3898e9ddc.jpg)
この木ズリは外壁の仕上げとなる
「そとん壁(左官)」を塗るための
下地になります。
「そとん壁(左官)」を塗るための
下地になります。
木ズリは少しすき間を開けて
貼っていきます。
この隙間も通期のためのすき間で
通気層の空気の通り道となります。
壁仕様
壁の構成は外側から
①そとん壁(厚さ18㎜)
②透湿防水シート
③木ズリ(厚さ9㎜)
②透湿防水シート
③木ズリ(厚さ9㎜)
④通気胴縁(厚さ15㎜)
⑤透湿防水シート
⑤透湿防水シート
⑥高性能グラスウール(厚さ42㎜)
⑦構造用合板
⑦構造用合板
⑧柱・高性能グラスウール14K
(厚さ85㎜・105㎜)
⑨防湿気密シート
(厚さ85㎜・105㎜)
⑨防湿気密シート
⑩石膏ボード
⑪内部壁仕上げ
⑪内部壁仕上げ
となっています。
⑧高性能グラスウール14Kは
柱と柱の間に断熱材を入れる
充填断熱と呼ばれる仕様です。
室内の壁の仕上げにより
85㎜と105㎜のどちらかを入れます。
柱と柱の間に断熱材を入れる
充填断熱と呼ばれる仕様です。
室内の壁の仕上げにより
85㎜と105㎜のどちらかを入れます。
※高性能グラスウールの「14K」については
現場リポート「内部断熱」をご覧ください。
⑥の付加断熱材を貼るときに
断熱を受ける木材を
横に取り付けていましたが、
その上に取り付ける通気胴縁は縦方向、
木ズリは横方向に取り付けています。
断熱を受ける木材を
横に取り付けていましたが、
その上に取り付ける通気胴縁は縦方向、
木ズリは横方向に取り付けています。
![](/images/sys/resize/780x0/c6feccea4f460312db7bb2e1fa14ee2d.jpg)
写真は付加断熱を取り付けた後の様子です。
それぞれの木材を横・縦・横と
交互に取り付けることで
よりしっかりと固定され、
ズレにくくなっています。
それぞれの木材を横・縦・横と
交互に取り付けることで
よりしっかりと固定され、
ズレにくくなっています。
壁の厚みはすべて合わせると
外部側で96㎜・内部側14.5㎜となり
柱(120㎜)も合わせると
215.5㎜とかなり厚くなります。
この壁の厚みの中に
断熱・気密・防水・通気の
様々な工夫が詰まっています。
軒裏
屋根の軒裏に貼る杉板です。
![](/images/sys/resize/780x0/b285b5b32ddd92134c772de6cf2f8ded.jpg)
現場に入ってから化粧となる表面に
塗装を行っています。
塗装を行っています。
雨で濡れやすい木部には
水に強い塗料を塗る必要があります。
ドイツの塗料メーカー:
オスモのウッドステイン・プロテクター
という塗料を塗りました。
![](/images/sys/resize/780x0/3e9dae20dc14973741528acec8b34166.jpg)
塗装を終えた材料を
軒裏に施工しました。
軒裏に施工しました。
赤身・白太が分かれる材料ですが、
塗装したことで、
杉板の統一感が出てきました。
軒先に入っている隙間は、
屋根通気の取り入れ口です。
目の細かいステンレス網が貼ってあり、
虫・動物が入ることはありません。
東京支店 小此木恒