現場リポート REPORT

デシャップカウンター



「城田寺のいえ」は
2ヶ月近くも続いた梅雨の影響をもろに受け
外回りの仕上げが大幅に遅れております。
 
本来の工程だと
6月には外壁の左官仕上げも完了し
足場が撤去されているはずでしたが、
どうやら足場の撤去は
8月中旬になってしまいそうです。


なので外壁工事のリポートの前に
ちょっとブレイク!
 
今回は弊社が誇る
造付家具のリポートをしたいと思います。
 
 


「城田寺のいえ」では
玄関収納、飾り棚、パントリー棚、
トイレカウンターなど、
至る所に造付家具を設置します。
 
中でも製作の難易度が高い
キッチン前のデシャップカウンターは
一苦労しました。
 


設計中も納まりを
苦労して考えたのですが、
現場監督の前田安一郎さんは
更に施工図を描いて
現場に納めるための最善策を
考えてくれました。
 
現場から遠く離れた加子母では
施工図に基づいた加工が
7月上旬には始まっていました。
 


これはダイニング側のカウンターと
デシャップカウンターの天板で、
材料は全て桧の集成材です。
 
どちらも裏側が上に向いていますが、
ダイニング側のカウンターには
建具が付きますので、
既に鴨居溝の加工も出来ています。
 


システムキッチンのサイドパネルと
間仕切りパネルも出来あがりました。
 
カウンターが納まるところは
决(しゃく)り加工され、
可動棚用の棚柱金物もセットされました。
 
サイドパネルは節が多くありますが、
システムキッチンの内側になりますので
全て隠れます。
 
こうして工場で加工されたパーツは
梱包されて現場に搬入されます。
 
 
 
現場では壁の下地に墨出しをして、
予め設置場所を決めておきます。
 


デシャップカウンターの高さは
キッチン側の目隠しにしたいので
少し高めのFL+1,130mm。
 
ダイニング側のカウンターの高さは
収納量を充実させて
FL+800mmにしました。
 


デシャップカウンターの裏側と
システムキッチンのサイドパネルです。
 
工場で出来あがったサイドパネルが
ここに設置されました。
 
サイドもキッチンの手元が隠れるように
少し高めにして
天端を緩やかに傾斜させています。
 


ダイニング側からの姿はこんな感じ。
下段の収納は四分割にして
4枚の建具が設置されます。
 
ダイニングカウンターと
デシャップカウンターの間は
書籍も納まる高さに設計してあります。
 
設計ではダイニング側から見える
壁面も桧の集成材でしたが、
前田監督の計らいで桧板(上小節)の
羽目板張りにしてもらいました。
 


キッチン側は桧羽目板の裏側が見えますが
こちらは全く見えなくなってしまいます。
 
裏側ではシステムキッチンが設置される前に
棟梁が電気配線用の加工をしてくれました。
 


システムキッチンには
吊戸棚もセットなので
垂れ壁も設置しました。

コンロの裏側も
天井までの書籍棚になりますので
ダイニング側は
相当な収納量が確保されました。
 
桧は本当に綺麗なピンク色をしています。
もちろん香りもいいです。
 
あとは・・・
内装は左官壁、建具が付くと
とてもいい感じに仕上がる予定です!
 
 
こうして「城田寺のいえ」は
内部の造作もコツコツと進められています。
 
棟梁のお仕事もあと残すところ10日ほど、
造作検査を経て
仕上げ工程に入っていきます。
 
いよいよ先が見えて来ましたよ!
 
 
 
「城田寺のいえ」では
完成内覧インスタライブを企画中です。
 
そちらの方も乞うご期待!
 
 
 
次回、今度こそは
外装仕上げをリポートしたいと思います。
 
足場も撤去されて
全貌が明らかになるのが楽しみです。
 
皆さんもどうぞお楽しみに!
 
 

 
設計・監理 小林尚長