断熱工事
屋根工事を終えた「城田寺のいえ」は
外壁の仕上げも工程通り進んでいます。
外壁の仕上げも工程通り進んでいます。
一方、内部は棟梁が毎日コツコツと
造作を進めていてくれていますので、
造作を進めていてくれていますので、
外部も内部も徐々に
下地が覆われようとしています。
下地が覆われようとしています。
「城田寺のいえ」は
長期優良住宅の認定を受け
性能面でも高い住宅です。
長期優良住宅の認定を受け
性能面でも高い住宅です。
今回と次回の2回に分けて
性能面のリポートをしたいと思います。
性能面のリポートをしたいと思います。
断熱工事
床断熱の基本的な考え方は
床面での断熱なのですが、
床面での断熱なのですが、
玄関と勝手口の基礎と土間には
スタイロエース-Ⅱt=50を
使用しています。
スタイロエース-Ⅱt=50を
使用しています。
これは寒い冬場に
土間の平場や立上がりの面に
結露を発生させない役割を
果たしてくれます。
土間の平場や立上がりの面に
結露を発生させない役割を
果たしてくれます。
断熱性能の高い住宅ほど
室内と外気の温度差が大きくなり
土間面が結露しやすくなるんです。
室内と外気の温度差が大きくなり
土間面が結露しやすくなるんです。
勝手口は面積が小さいですが、
玄関同様に断熱材を施工しています。
玄関同様に断熱材を施工しています。
床断熱はアクリアUボードピンレスt=80
(旭ファイバーグラス)を使用しています。
(旭ファイバーグラス)を使用しています。
高性能グラスウール24K相当+
床合板t=24と組み合わせた
熱還流率U値は0.45W/㎡K。
床合板t=24と組み合わせた
熱還流率U値は0.45W/㎡K。
このように大引き間に敷き込んでいきます。
専用の不織布を土台や大引きに
タッカー針で止め付け、
タッカー針で止め付け、
天端を土台と大引きに合わせて
隙間なく敷き込んでいきます。
隙間なく敷き込んでいきます。
敷き込みが完了すると
一面にマットが敷かれた状態になりますが、
一面にマットが敷かれた状態になりますが、
この上に乗ると抜け落ちてしまうので
大引きの上を
歩くようにしなければなりません。
大引きの上を
歩くようにしなければなりません。
そして床合板t=24を敷き込んでいき、
この上に床のフローリングが
仕上がってくるのです。
天井断熱はアクリアマットt=155
(旭ファイバーグラス)を使用しています。
高性能グラスウール16K相当+
小屋合板t=24と組み合わせた
熱還流率U値は0.23W/㎡K。
小屋合板t=24と組み合わせた
熱還流率U値は0.23W/㎡K。
このように天井裏に敷き込んでいきます。
小屋合板は建て方時に施工しますので
小屋組みの施工と同時に
敷き込んでいきます。
小屋組みの施工と同時に
敷き込んでいきます。
まるで雲の絨毯のようです。
下屋部分は小屋合板を施工しないので
天井の下地組みの前に
気密シートを貼ってから敷き込みます。
天井の下地組みの前に
気密シートを貼ってから敷き込みます。
この状態で下から天井を組んでいくのです。
壁断熱はアクリアウールt=120
(旭ファイバーグラス)を使用しています。
(旭ファイバーグラス)を使用しています。
高性能グラスウール16K相当+
面材(ハイベストウッド)t=9と組み合わせた
熱還流率U値は0.37W/㎡K。
面材(ハイベストウッド)t=9と組み合わせた
熱還流率U値は0.37W/㎡K。
大壁の場合は上記数値ですが、
真壁の場合は充填断熱の厚みが薄くなるので
U値は0.48W/㎡Kになります。
U値は0.48W/㎡Kになります。
外壁廻りの壁に裸の状態で
隙間のないように
確実に充填していきます。
その上からこのように
気密シートを貼っていきます。
気密シートを貼りあげたあとに
気密テープでジョイントを
確実に貼り付けていきます。
気密テープでジョイントを
確実に貼り付けていきます。
浴室がユニットバスの場合は
その周りも断熱材を施工します。
その周りも断熱材を施工します。
ユニットバスの周りを断熱しないと
浴室は外にさらされることに
なってしまいますので・・・
浴室は外にさらされることに
なってしまいますので・・・
床はベタ基礎の上に
スタイロフォームを敷き込み
発泡ウレタンで隙間を塞ぎます。
スタイロフォームを敷き込み
発泡ウレタンで隙間を塞ぎます。
壁と天井も他と同様の断熱材を
充填していきます。
充填していきます。
「城田寺のいえ」の
断熱等性能等級は最高の「4」ですが、
断熱等性能等級は最高の「4」ですが、
断熱材のほかに性能を上げているのが
樹脂サッシのLow-E複層ガラスです。
樹脂サッシのLow-E複層ガラスです。
・外皮平均熱貫流率(UA値)は0.50W/㎡K。
・冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)は1.8。
外皮性能としては
平成28年省エネ基準を満たした住宅に
なっています。
平成28年省エネ基準を満たした住宅に
なっています。
次回はもう一つの性能部分である
耐震性能についてリポートいたします。
耐震性能についてリポートいたします。
どうぞお楽しみに!
設計・監理 小林尚長