瓦工事
![](/images/sys/resize/780x0/d271179b8b43adf696db70a227528639.jpg)
建て方が終わり、
これからは次々といろんな職人さんが
現場に入り、工事をしていきます。
今回は瓦工事です。
まずは屋根の防水紙の
ルーフィングを貼っていきます。
改質アスファルトルーフィングを
使用します。
アスファルトルーフィングは
フェルトや不織布に
アスファルトを染みこませたものです。
アスファルトが防水の役割を担い、
屋根から建物内部への
雨水の進入を防いでくれます。
今回使用する
改質アスファルトルーフィングは
通常のアスファルトルーフィングに
ポリマーや天然アスファルトなどを
加えることで、
より性能を向上させたものです。
ルーフィングを屋根に敷き、
紙押えを打ち付けます。
これの役割は
ルーフィングを抑えると共に
瓦の下にもぐった雨水を
軒先まで流すための隙間を
確保するためにあります。
![](/images/sys/resize/780x0/d645865d8f313c3e3eadf3a35782e03c.jpg)
紙押えの上に横方向に
瓦桟を取り付けていきます。
瓦桟は瓦をひっかけて留めるところです。
![](/images/sys/resize/780x0/84038d751b9a41a979dac6bc44a512bd.jpg)
これは棟の換気部材になります。
冬は内外の温度差により
屋根で結露が発生し、
夏は60℃近くなった高温・多湿の空気が
屋根合板、梁、垂木、棟木などの
構造材に悪影響を及ぼし、
耐久力を低下させてしまいます。
この換気部材は空気の温度差による
自然対流により排出させることで
結露や高温・多湿による
木材の耐久性の低下を防いでくれます。
ここまでが瓦を葺くまでに
必要な工程となります。
![](/images/sys/resize/780x0/8f6e0f8aa520d00af8910757b7acb925.jpg)
瓦は陶器の平板瓦を使用します。
瓦というと波形ですが
表面の凹凸を極限に抑えている平板瓦は
シンプルですっきりとした
印象を与えることができます。
表面が真っ平らな瓦は
シンプルでシャープな見た目になるので
和風建築でも洋風建築でも似合います。
自然災害により瓦が屋根から
剥がれ落ちたりするのを防ぐため、
すべてをステンレスビスで留め付けます。
![](/images/sys/resize/780x0/795a8175fc2fad425aa0203f09622db9.jpg)
きれいに瓦が葺きあがりました。
これで瓦工事が完了です。
![](/images/sys/resize/780x0/bb30424892bf59302b4788d875b3a21a.jpg)
まだすべての工事が
終わったわけではないのですが、
とても格好の良い外観になってきました。
次回は外壁工事を紹介しますが
足場がなくなって
建物全体があらわになるのが
今から楽しみです。
写真もアップするのでお楽しみに!
現場助監督:佐藤祥太朗