現場リポート REPORT

建て方



いよいよ建て方です!
木造在来軸組工法の住宅にとってこの日は特別な日。
棟梁1名、大工6名、クレーン1名、現場監督3名、
それぞれの担当者がしっかり意思疎通をし、
安全第一で作業に集中しなければいけません。
建て方作業をおこなった精鋭たち!
前列中央が大田政雄棟梁です。
建て方開始です!
まずは番付けに従って柱を建てていきます。
四隅の通し柱が建つと胴差し(2階梁桁)を組んでいきます。
柱の仕口と梁の継手を同時に組み合わせます。
大黒柱は家のど真ん中に建ちました!
末広がりで縁起のいい八寸角(24cm×24cm)の通し柱です。
2階の梁桁が組み上がりました。
幅12cmの梁の上を大工さんたちは縦横無尽に歩き回ります。
そのころ下階では棟梁が建て起こしを確認しています。
全てを組み上げる前に要所で確認をします。
下振り(さげふり)と指矩(さしがね)を使って確認。
1mmの狂い(くるい・違い)もなく確認します!
建て起こしを確認し2階の床板(しょうばん)を張り上げました。
床板(しょうばん)は桧の針葉樹合板(厚24mm)です。
 
1階から見上げると桧の化粧面が見えます。
1階の天井はこの時点で仕上がっているのです。
1階の建て込みが完了したら2階の柱を建てていきます。
ここでも真ん中の大黒柱が存在感ありますね。
そして小屋梁(こやばり)を架けます。
ここも柱の仕口と梁の継手を同時に組み合わせます。
小屋梁に小屋束(こやづか)が立って屋根を支えますが、
その上に母屋(もや)、さらに大垂木を架けます。
大垂木の上に屋根合板を張り上げます。
屋根合板も桧の針葉樹合板(厚24mm)です。
2階の天井は勾配天井。
1階の天井と同様に桧の天井面が仕上がった状態です。
大垂木はテーパー(斜め)に削って先端を細くデザインしています。
既に工場で塗装済み、リボス・タヤエクステリアです。
屋根合板の上に気密シートを貼って垂木を伏せていきます。
軒先を揃えながら間隔を合わせて丁寧に止めます。
ケラバ側は跳ね出し垂木を組んでいきます。
これは母屋を外に見せないための特別な組み方です。
垂木の間は屋根断熱を充填していきます。
ミラフォーム厚100mmで20mmの通気層も確保。
朝からの建て方を始めて夕方には屋根下地まで完了しました。
怪しい天気になってきたので屋根を全て覆って雨養生。
壁からも降り込まないように外壁にもシートを張りました。
今にも雨が降り出しそうですが何とか一日もってくれました。

“みどりの家”は建て方が完了しました。
通常ですと数日かけて作業するところを、
梅雨時で天候が不順だったので大工さんの人数を増やして、
一気に一日で終えることが出来ました。
 
屋根はこのあとルーフィングを敷き、
外壁は耐力面材を張ってタイベック(透湿防水シート)を張ります。
 
 
こちらの現場は随時ご見学いただけます。
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営業・設計・監理  小林尚長