現場リポート REPORT

藤木電工 藤木健




01 中島工務店との出会い



平成7年の
阪神淡路大震災の年の暮れ、
垂水住宅展示場へ
家族で見学に行きました。

何軒目かを見学したのち、
立派な木造建築の
モデルハウスがあったので
入ってみると、
これは予算オーバー?
でも見学はタダ。
それでは「おじゃまします」。

妻は木の家に満足気。
子どもたちはロフトで大はしゃぎ。

でも何かが違う。

今まで見てきた
ハウスメーカーの営業マンは
スーツ姿で遠くから
こちらの様子を伺っている感じ。

何故?ここの会社は人が足らないのか?

スーツ姿の人は見当たらず、
作業服姿の人が
バイタリティーあふれた
説明をしてくれるのです。

一通り見学した後、名刺を頂く。
なんとびっくり!代表取締役!

「自分の家は自分で工事がやりたい」
と伝えると、
「自分の家は後でいいから
先に工務店の仕事をしないか」
と云う社長の言葉。

こういう経緯で
仕事をさせてもらっています。

震災復興で忙しく休みもなかった頃、
崖から落ち鎖骨を骨折。

入院1か月の後、
自宅療養中に仕事もできず、
時間があったので、
家でも見に行こうかと思い、
展示場に行ったときの出来事でした。



02 電気工事との出会い



お施主さんから
「お父さんと電気工事されていたんですか?」
ということをよく聞かれます。

父は郵便局に勤務していて、
子どもの頃から
就きたい職業がありませんでした。

学生の頃に、お世話になった方が
電気工事業を営んでおられて、
その方に誘われるままに、
電気工事の道を選びました。

そこでは、有難い事に、
様々な種類の工事をさせてもらいました。

そして、2年目くらいから、
現場をまかされることとなり、
尼崎市シルバー人材センターや
県立リハビリセンターなどの
公共施設の新築工事や、公団住宅、
工場の機械設備、各地の下水処理場などの
施工をさせてもらいました。

幸運にも、自動火災報知設備や
シーケンス制御の本がおもしろくて
よく読んでいたのが、
実際に活かすことができたりして、
どんどん仕事が楽しくなってゆきました。

平成5年からは独立して、
主にワンルームマンションの電気工事を
1人でやっていました。

これは電気工務店の下請けで
決められた図面に合わせて施工するため、
自分で設計してできる仕事がしたいと
思っていました。

その時、中島工務店の仕事を頂きました。

住宅の電気工事は難しいことはないのですが
工務店の家は一般の住宅と比べて
複雑な構造で何倍も手間がかかります。

しかし、やりがいがあり、
立派な家が完成していくと、
何とも楽しいものです。



03 職人のこだわり



住宅が完成すると、
電気工事した配線などは全て隠れていて
表から見えるスイッチ、コンセントなど
誰が施工しても
同じような仕上がりになります。

しかし、壁の裏、天井の裏などは
施工する人によって全く違います。

工務店以外の家に、
漏電や電気の不通などで依頼がありますが
壁、天井を破らないと
直すことができない家がほとんどです。

工事をするときに手間がかかっても
予算オーバーになっても
熟考を重ねた施工方法で
仕事はしないといけないと思っています。

中島工務店で家を建てられたお客様に
声をかけていただくことがあります。

仕事の合間に少し
お話を聞かせていただくことも
楽しいひとときです。

社長から声をかけて頂き、
そこで皆様と出会い、
仕事をさせていただけること。
ありがたいことです。

これからもよろしくお願いいたします。