現場リポート REPORT

内部造作工事2



内部左官がおわり、
北春日丘の加子母子屋の工事も
いよいよ大詰めです。

残り少しの内部造作工事と
各部屋を仕切る
木製建具工事のリポートです。


では、残りの造作工事からいきましょう。

こちらは2階の写真です。

大黒柱から横に伸びるのは鴨居です。

こちらの鴨居は大工さんでなくても
後から取り外しができるように
固定されています。



これは例えば、
新築の家に住み始めたときは
子供用の個室がいくつかあったとします。

子供が大きくなり結婚などで
別々に暮らすようになると、
その個室は使われないことが
多いと思います。

このいくつかの個室の壁をなくし、
ひとつの大きな部屋になれば、
家に残った両親の趣味の部屋として、
ご近所の方と集まれる部屋として
家の空間を無駄なく使えて、
より長く住み続けられることにも
つながります。



このような家族のライフスタイルの変化に
対応するために、
加子母子屋では「間仕切りキット」という
可変式の間仕切り壁になっています。

後述の木製建具工事にて
間仕切りキットの写真がでますので
お確かめください。


そして造作工事の続きです。

キッチンの据え付けです。

こちらのキッチンは
桧材の合板で作った
特製のアイランド型キッチンです。

メーカーさんと大工さんで
据えつけていきます。

無事据え付け完了です。

キッチンに立つと
大開口の掃出し引込み戸から
広いウッドデッキが見えます。

その写真は完成後のリポートで
お見せします。
 


では、木製建具工事です。

木製建具は岐阜の中津川市にある
吉田工芸の職人さん達です。

毎回、岐阜から木目の美しい
木製建具を運んできてくれます。


こちらが間仕切りキットの
壁部分の建て込みです。

壁部分は岐阜県の
美濃和紙が貼られています。
壁はケンドン式にて自立します。
 


こちらは間仕切りキットの引き戸です。
 
桧の突板のフラッシュ戸で
竪框(たてがまち)は
引手を兼ねたサクラ材です。

桧とサクラの色の対比が
スッキリとした木製建具です。
 


間仕切りキットを移動すれば、
住まい手自身が
その時のライフスタイルに合わせて
空間を変更できます。

加子母子屋のコンパクトな
内部空間をうまく使えるように
考えられた仕組みです。


残りは小さいお子様に配慮した
階段入口の落下防止用の引き戸、
トイレの開き戸も建て込まれました。



こちらは床下の空気が放出される
床下換気口です。

桧の籤の格子となっております。
 


建具の建て込み・調整は
日が暮れる時間まで続きました。

照明でライトアップされた
建て込み後の2階です。



吉田工芸の職人さんは、
最後まで建て込みの仕上がりを
確認していますね。
恐れ入ります。

木製建具工事完了です。
残るは、内部の仕上げ工事と外構工事です!

北春日丘の加子母子屋の現場リポート、
残り2回です。

次回もおたのしみに!



神戸支店 卞悠