現場リポート REPORT

表層地盤改良工事


地盤調査の結果が「地盤対策必要」との
解析結果であったことに伴い、
基礎工事に取り掛かる前に
表層地盤改良工法による
地盤補強をすることになりました。

表層地盤改良工法とは、
セメント系固化材と現地盤の土を
撹拌、混合、転圧し
安定処理地盤を構築する工法です。

支持層が比較的浅い地盤に
採用される改良工法で
柱状改良工法や鋼管杭打込み工法よりは
安価な工法といえます。




表層地盤改良工事



現場に搬入されたのは
セメント系固化材のジオセット200です。

1袋が1トンもあるこの固化材が
午前中に8袋、午後から7袋の
計15袋が搬入されました。



固化材の搬入が確認されると、
いよいよ掘削が始まりました。

建物の配置を示す地縄を目安にして、
まずは敷地の一番奥から
現地盤の土を掘削していきます。



そしてセメント系固化材を投入して、
現地盤の土と
むらなく混合撹拌していきます。

今回の改良厚は1250mm。
専用の重機で何度も何度も撹拌を繰り返し、
均等に撹拌ができたところで
一旦ならしてローラー転圧。



何層かに分けてこの作業が繰り返され、
ベタ基礎の底盤の形状に合わせて
床付け(とこづけ)されていきます。

南北に長い建物なので
いくつかのブロックに分けて
段階的に同じことを繰り返して
施工が進められていきました。



こうして二日間かけて
この表層地盤改良工事は完了しました。

改良が終わった地盤は
もうバンバンのカチカチです。

とはいうものの、
地盤の強度はしっかりと
品質確認試験によって確認されます。

その方法とは、
改良工事中に採取した
供試体(テストピース)を、
一軸圧縮試験にてその強度が
設計基準強度(目標強度150kN/㎡)を
上回っているかを確認します。

そして、後日届いた施工報告書で
その強度は確認されました。

丁張りも完了し
現場はいよいよ基礎工事に着手いたします。
 





ユニットバス選定



現場は基礎工事の準備期間。

この間を利用して
住設機器選定の第一弾として
TOTOショールームにて打合せ。



ここはTOTO春日井ショールーム。

つい先日新装オープンしたばかりの
ショールームです。

ユニットバスをはじめ
トイレの便器や洗面化粧台、
そしてシステムキッチンなど、
ほとんどの住設機器が陳列されていました。

でも今回のTOTO商品は
ユニットバスのみなので、
じっくりと時間をかけて内容を検討。



アテンダントの説明もキレがよく、
模型を使って浴槽や壁パネルを
次々とシミュレーションし、
理想の組み合わせを選んでいきます。

画面ではその内容のプレゼンボードが
即座に確認でき、
想像ではなく目で見ながら
商品を選定することができました。


こうして住まいづくりは本格的に動き出し
現場はにわかに活気づいてきました。

次回は基礎工事をリポートいたします。



設計・監理 小林尚長