現場リポート REPORT

造作工事



今回の現場リポートは内部造作工事です。




内部壁



外部の左官工事と並行して
岐阜の大工さんが
内部の造作工事を行いました。


成増のいえの柱はほとんどが
120mm×120mmの大きさになっています。

柱と柱の間に間柱と呼ばれる
柱よりも少し小さい45mm×120mm
または45mm×85mmの大きさの材料を
455mmの間隔で入れていきます。

柱・間柱の上から柱と直行するように
木下地を取り付けます。

短い下地は造り付の家具などを
壁に固定する際に必要な下地です。

柱の上部と下部から金属の棒が出ています。
これは柱と梁・土台を
しっかりと結びつけるための金物です。
 





外周部壁



外部に面している壁は
柱と間柱の間に断熱材を入れていきます。

断熱材の上から
透明なシートを貼っています。
これは気密シートと呼ばれる
空気を遮るシートです。

このシートを張り、
四隅を気密テープと呼ばれるテープで
しっかりと貼ることで
外部からの空気が
室内に入りづらくなります。

窓よりも高い位置に
丸い穴が2つ開いています。

これはキッチンのレンジフード用の
ダクトが通るためのものです。

成増のいえでは換気設備から
室内の熱が逃げるの防ぐために
レンジフードは同時吸排と呼ばれる
吸気と排気を同時に行えるものを
設置します。

吸気と排気を同時に行うため、
2つダクトが必要となります。

ダクトの穴はウェザータイトと呼ばれる
隙間を埋めるゴムパッキンのような部材を
外側から付けわずかな隙間も塞ぎ
隙間風を防ぎます。

壁に埋め込まれている黒い四角のものは
コンセントボックスです。



 

造作照明



和室は天井を貼るため
下地を組んでいます。

中心にある四角いスペースは
造作の照明が入ります。



 

照明ボックス



ダイニングの上部に設置する
照明ボックスです。

梁にそのまま照明を取り付けてしまうと
照明が悪目立ちしてしまうため、
照明が目立たないように
梁と並行に照明ボックスを取り付けます。



 

石膏ボード



応接室の壁です。
 
上部に見える薄い黄土色の板は
石膏ボードです。

この石膏ボードの上に
珪藻土や塗装をして仕上げをしていきます。

梁の下部に見えている木の板は
構造用合板です。
この上に石膏ボードを貼ります。

左に見える木の枠は引き戸の枠です。

成増のいえでは部屋間の建具は
全て引き戸を使用しています。

引き戸は開き戸と違い
開けた時に引き込むスペースが
必要になります。
 
そのため、横幅は開き戸の約2倍の
スペースが必要になります。

設計の段階でどこに引き込めば
スペースを有効活用できるか考えて
配置しています。
 



 

神棚



リビングには神棚が設置されました。
 
成増のいえは以前の家から神棚があり、
建て替え後にどこに設置するかも
設計の段階で検討し、
方位や設置場所を決めました。


造作工事はまだまだ続きます。



東京支店 小此木恒