現場リポート REPORT

外構工事



「城田寺のいえ」は
仮設足場が撤去されて
外観がお目見えしましたが、
前回は外構工事と並行して
進められていた内装仕上げの
リポートをいたしました。
 
外の空気は
秋の気配が感じられるようになり、
幾分仕事もしやすい季節になりました。
 
 
 
ということで・・・
今回は外構工事の様子を
リポートしたいと思います。


 


「城田寺のいえ」は
元々は田んぼだった土地を
造成して建築したのですが、
農地転用許可と
都市計画法第29条の施行規則の適合を受けて
工事に着手しました。


北東角地の敷地の北側は
化粧ブロックを積んで
目隠しフェンスを設置します。
 
基礎からブロック積みの高さまで
鉄筋を400ピッチで施工し
倒壊することのないようにします。



横方向の鉄筋も1段ずつ配筋しながら
ブロックを積んでいきます。
 
道路側はデザイン性を考慮して
化粧ブロックを選択して施工しました。
 


敷地角の隅切り部分には
宅内の雨水を受けて
道路側溝に排水できるように側溝を布設。
 
これは都市計画法の施行規則で
行政から指示されて設置しました。
 


駐車場とアプローチは
敷地の東側から入る計画です。
 
さて、優に5台は停められる駐車場と
メインアプローチはどんな風になるのか。
 
後ほどご紹介しますよ!
 


建物周りは“犬走り”と言って、
コンクリートで仕上げます。
 
コンクリートの強度補強や
ひび割れ防止として
ワイヤーメッシュも
しっかり入れて施工します。
 


浄化槽はそれそのものの補強や
周囲の地盤が沈下しないよう
コンクリートで補強します。
 
市からの補助金対象になっていて
補強方法も決められていますので
しっかり施工します。
 


建物の南側は
庭として広いスペースを確保し、
砂利敷きにして一部植栽で緑を入れます。
 
お庭と田んぼとの境界は高低差があるので
擁壁の上に目隠しフェンスを設置します。
 


さ~、いよいよメインアプローチです!
 
ここは“コンクリート洗い出し”という
仕上げになりますが、
これは型枠を設置したところです。
 


そしてこんな風にコンクリートを打って
金コテで押さえた後に洗い出していきます。
 
この“コンクリート洗い出し”は
この先の門扉の向こうの玄関まで
この仕上げで施工します。
 


門扉は表札とポストが一体になった
両開きタイプを採用しました。
 
敷地も家も大きいので
アプローチの幅を
全部開放できるようにしました。
 
大きい荷物も運び入れやすいですしね。
 


北側は車1台分のみ
スライドゲートとカーポートを設置して、
奥様が勝手口まで雨に濡れずに
アプローチできるようにしました。
 


カーポートも設置されて
家と外構の全体像が見えてきましたね!
 
ご主人のご要望で
駐車場の奥行きは余裕をとり、
車の前後に広めのスペースを確保しました。
 


外構工事も最終段階、
玄関までのアプローチ横に
常緑の“ヤマボウシ”を植えました。
 
庭には“ソヨゴ”と
“フェイジョア”も植えました。
 


駐車スペースと庭のスペースを
完全に分離した外構が
バランスよく出来ました。



敷地面積は482.72㎡の146坪、
建物面積が167.28㎡の50坪。
 
こうして全体を見ると、
この敷地にしてこの建物と外構あり
といった存在感がありますね。
 


こうして「城田寺のいえ」は
すべての工事を終えようとしています。
 
途中、工期を1か月ほど延長させていただき
ようやくここまで来ました。
 
足掛け3年以上・・・
 
行政への諸手続きから設計・施工と、
お施主様と共に地道に造り上げて来ました。
 
そんな思いに更けながら、
こんな夕焼けを見て感無量になりました!
 


「城田寺のいえ」現場リポートも
いよいよ次回が最終回となります。
 
皆様に完成写真をご覧いただいて
締めくくりたいと思います。
 
皆さんお見逃しなく・・・。
 
 

 
設計・監理 小林尚長