現場リポート REPORT

施主木材確認・地盤調査



2020年3月上旬
 
現場はすっかり春めいてきましたが
加子母では大切なイベントが待っています。
 
中島工務店が自信を持って
お施主様に木材を確認していただく儀式!
 
「施主木材確認」です。



 

施主木材確認



早朝よりご自宅から1時間半ほどかけて
加子母までお越しいただきました。
 
弊社社長をはじめ、
(協)東濃ひのきの家センター長、
マルワイ製材、営業担当、
設計担当、現場監督の全員が
勢揃いしてお出迎えをしご挨拶します。
 


工場の中には大黒柱、通し柱、
化粧柱、管柱、間柱、筋かい、垂木・・・、



土台、大引、隅木、化粧梁、梁桁、
母屋、小屋束、構造用合板・・・等々。
 
桧と杉のいい香りと
使用する木材の多さに
お施主様は大変驚かれていました。
 


設計図をお見せしながら
化粧柱と管柱の違いや
その位置と向き等を確認します。
 
“化粧柱”とはその名の通り
お化粧された柱のことで
真壁などの見えるところの柱のことで、
見せる面には節がなく、
その見せる面が何面あるかによって
柱の価格も違ってきます。
 


大黒柱は化粧の通し柱で
太さは八寸角(240mm×240mm)です。
 
中島工務店では主に末広がりの
“八”に因んでこのサイズを使用します。
 
その他の柱は全て4寸角(120mm×120mm)
勿論すべて“東濃ひのき”です!
 


化粧梁と梁桁は杉を使用し、
梁巾は全て4寸(120mm)です。
 
こぐちに見える数字は
梁成のサイズを示しており、
「9」は9寸(270mm)、
「8」は8寸(240mm)、
「7」は7寸(210mm)の
仕上がり寸法のことです。
 
杉材もすべて岐阜県産材の
“長良すぎ”を使用します。
 


全ての材料をご確認いただいた後は、
駒田薫センター長に
プレカット工場を案内してもらい
材料の加工ラインを
確認していただきました。
 
工場内には他の現場の材料が
所狭しと置かれており、
次はお施主様の材料が
ここに並ぶことになります。
 


プレカット工場の次は
造作工場をご見学。
 
ここは造作材と呼ばれる
窓枠や板材、巾木や廻り縁といった
材料を加工するところです。
 
脱衣室で使用する“高野槇”は
とてもいい香りがするので
奥様にはその香りを
確認していただきました。
 
あ~いい香り!
 
 
 
ひと通り材料を確認していただいたところで
ちょうどお昼。
 


加子母にある
世界で2番目に美味しいと言われる
蕎麦屋さん“天照庵”で天ざるの大盛り!
 
お施主様にも
お腹いっぱい召しあがってもらい
喜んでいただきました。
 
私にとってここの蕎麦は
世界一だと思いますが・・・。



 

外部仕様決め



食事のあとは
プレカット工場の事務所に戻って
外部の仕様決めをしました。



屋根瓦、鼻隠し、軒樋、
外壁、サッシ等々の
現物見本をお見せして
確認していただきました。



この日は全ての色を決めることはせず
外部全体の色のイメージを掴んでいただき、
方向性を確認することができましたので
次回のお打合せで決定することにしました。



 

建物の地盤調査



一方現場では配置確認で決定した
建物の位置に合わせて
地盤調査を実施しました。



調査方法は
スウェーデン式サウンディング試験。
 
住宅の地盤調査では
主にこの調査方法が
一般的に多く採用されています。
 


調査ポイントは建物の四隅と中央の計5か所。
 
そして解析では改良が必要との結果でしたので湿式柱状改良で地盤補強することになりました。
 
 
 
こうして「城田寺のいえ」は
工程が基礎工事に進んでいきます。

 
次回はいよいよ
基礎工事をリポートいたします。
お楽しみに!
 
 

 
設計・監理 小林尚長