注文住宅
光届く深軒の家-H様邸
今回訪れたのは春日井市のH様邸。
ご夫婦2人の暮らしについて伺いました。
ご夫婦2人の暮らしについて伺いました。
元の家が住みやすくて
なかなか建てる気になれなかった
-よく風が抜けて気持ちいいですね。
奥様・Mさん
今日はエアコンもつけていませんが
夏はエアコン1台、
冬はペレットストーブ1台で
十分過ごせます。
ご主人・Iさん
僕はいつもリビングにいますが、
南北に風が抜けて気持ちいいですよ。
-H様はもともと現在の家の北隣にある家に
住んでいらっしゃいましたね。
Mさん
築40年ほど経った家でしたが
間取りが使いやすくて
住みやすいので気に入っていました。
ただ、さすがに古くて。
特に冬は寒くて
娘が「冬場だけお母さんたちを
自分たちの家に呼びたい」と言うようになって
このままでは住み続けられないと
思うようになりました。
でもめんどくさいという気持ちの方が強くて
実際には「新しい家をつくる」という考えは
頭にありませんでした。
-ただ先に土地は購入されたんですね。
Mさん
南側の土地(現在住んでいる土地)が
売り出されたので買いました。
ちょうど退職を控えていて
これから家にいる時間が長くなるのに
南側に家が建って日当たりが悪くなったら
いやだなと思って。
それでとりあえず土地だけ買いましたが
そのときにはまだ
「買って置いとけばいいか」と
思っていました。
-そこから何がきっかけで建てようと
思うようになったのでしょうか。
Mさん
中津川のお祭りで展示されていた
加子母の木材を見たときです。
森林組合の人から愛知県にも木を運んで
建ててもらえると聞いて初めて
「木の家を建てようか」と思いました。
実は昔、私の親も
木の家を建てたがっていたんですが
当時は木が高くて愛知県まで運んでもらうと
たいへんな金額になってしまうので
手が出せませんでした。
それが今なら建てられると聞いて
すぐにインターネットで
木の家を調べ始めました。
可児モデルハウスを見て
「つくるんだったらこれにしよう」
-それからいろいろな住宅会社を
見に行かれたんですね。
Mさん
見に行きましたが
ハウジングセンターにあるような
今風の家を建てたいとは思いませんでした。
なんかしっくりこなくてね。
私はそれまで住んでいた家が
住みよかったから。
今風の家を見ても
住み慣れた家のような間取りや
使い方がいいと思うことがあったんですが
ある住宅会社で
「考え方を変えないと建てられませんよ」
と言われました。
そう言われると
「え、なんか違う。
そんなに変わっちゃうなら建てられない」
と思いました。
別の住宅会社では
設備は決まったものからしか
選べないと言われて
「じゃあすきなものを入れられないじゃない」って。
-思い描いていた家づくりと
見学された会社の考え方が違ったんですね。
Mさん
そんなことを思っているときに
インターネットで中島工務店の
可児モデルハウスを見つけて
友だちと一緒に見に行きました。
-可児モデルハウスはいかがでしたか。
Mさん
すごく素朴でなんかいい感じでした。
これいいかもね、
つくるんだったらこれにしよう
と思いました。
-可児モデルハウスが気に入って
中島工務店に決めていただいたんですね。
ありがとうございます。
壁付けキッチンは譲れない
-それからすぐプラン申込に
進まれたわけですが
プランの時はどんなことを
希望されましたか。
Mさん
ふだんの生活は1階だけで完結して
2階はこどもや孫があそびにきたときに
泊まれるようにしてほしい
とお願いしました。
それくらいですね。
最初は本当に何も考えがありませんでした。
子育ての時期はどんな家にしたいって
いろいろあるんだと思うけど
わたしは今までの家が住みやすくて
不自由がなかったから
特に何も考えがありませんでした。
-H様はかなり細かいところまで
丁寧に検討されたと記憶していますが
最初はあまりこだわりがなかったんですか。
Mさん
こだわりがないというか
考えていませんでした。
-では最初にプランをご覧になったときは
どう感じましたか。
Mさん
考えないといけないなって思いました。
「これいいな」という感じじゃなく
「どうしていこうかな」
「家って考えなきゃつくれないんだな」って。
Iさん
僕は設計の香田さんに
「かっこいいと思うよ」と言いました。
Mさん
それから香田さんに「調べてくるわ」と言って
あれこれ調べ始めました。
実際見ないとわからないと思って
ショールームなど
いろんなところに行きました。
-プランを見てから
具体的に考え始めたんですね。
一番考えたのはどこですか。
Mさん
水廻りです。
特に壁付けキッチンは、娘に
「今は対面じゃないと。
なんで対面にしないの」
と猛反対されましたが
「これだけは譲れない」と主張しました。
わたしは料理が好きですが
対面で話しながらつくるんじゃなくて
サッとつくってサッと出して、座って話す。
そういうイメージだったので。
-設計担当の香田によると
キッチンのタイルやコンロにも
こだわったそうですが。
Mさん
キッチンに貼りたいタイルがあったので
「これを貼ってほしい」とお願いしました。
でもどこに貼るかは決めていなくて
「それは香田さんに任せる」って。
それからキッチンパネルは
私はフライパンなどを吊るすので
強い磁石のものを探してもらいました。
コンロは五徳とステンレスが決め手です。
-大きな五徳ですね!
そして五徳の下が
ガラストップじゃなくてステンレス。
Mさん
キッチンは
木とステンレスにしたかったので。
大きな鍋が置けるように
コンロが離れているものを選びました。
換気扇はステンレスの見た目で。
シンクも鍋がすっぽり入るものを選んだし、
食洗器も大きいものがよくて
ミーレを選びました。
-キッチンのほかに
こだわったところはありますか。
Mさん
自分たちに介護が必要になったときのために
トイレは広くしようと決めていました。
同じ空間の中に男性用もつくりましたが
介護のときには撤去して
洗い場にしようと思って。
トイレのタイルも最後まで悩みました。
-最終的に決まったのは現場で
作業する直前だったとか。
Mさん
なかなかしっくりくるものがなくて
最後の最後まで考えました。
カタログで選んだんですが
家づくりの相談をしていた友人が
「このタイルを全面に貼るのは昭和だ」
と言うから
誰もいないときに現場に行って
「どうなるんだろう」と考えました。
描けなかったものも
カタチにしてくれた
-H様は設計に1年以上費やされましたが
そうやって考えた家が完成した時は
どんなお気持ちでしたか。
Mさん
「自分の思い通りにできるんだ」
と思いました。
部材をポンとはめていくような
家が多いと思っていたし、
ほかの住宅会社で決まったものしか選べない
と聞いたりしていたから、
自分で考えた通りに
実現できたことに納得しました。
描いたものがカタチになって
描けなかったものもカタチにしてくれた。
-描けなかったものというと?
Mさん
一番描けなかったのは外構です。
車をこう停めたいとか
実用的なことは考えましたが
見た目や全体としてどうすればいいかは
あまり浮かんでこなくて
後回しにしていました。
ほとんど香田さん任せだったんですが
プランを見せてもらっても
イメージが湧かなくて。
実際にできてからやっとわかったんですが
想像以上によかったです。
窓の位置にこだわった
洗面台がお気に入り
-実際に住んでみて
特に気に入っているところはありますか。
Mさん
キッチンは自分なりの使い方に合っていて
とても気に入っていますが
洗面台も気に入っています。
洗面台の前に窓をつけたいと
香田さんに無理を言って
考えてもらいました。
-洗面台の上の鏡の後ろが
窓になっていますね。
Mさん
普通は洗濯機の上に
窓をつけるんだと思いますが
そこに窓があると
収納がつくれないじゃないですか。
洗濯機の上には物を置いて
広く使いたかったんです。
それにうちの間取りだと洗面台のところに
窓があった方が風通しがよくなるし。
だから香田さんに
「鏡は洗面台の横の壁のところでいい」
と言ったんですが
なかなかいいって言ってくれなくて。
香田さんがすごく考えて、
最終的に窓の前に扉のように開ける
鏡をつけてくれました。
開けたら裏側も鏡になっているんですよ。
-めずらしいレイアウトの
洗面台になりましたね。
Mさん
実際に使ってみると窓を開けていても
鏡が目隠しになってちょうどいい。
外からは中が見えずに風だけ抜けます。
洗面台の横の収納も造り付けですが、
開くとちょっと着替えを置ける
棚になるような扉をつけてもらって
とても重宝しています。
-ご主人は
気に入っているところはありますか。
Iさん
書斎が気に入っています。
-途中から打ち合わせに参加されなくなった
Iさんのスペースとして
香田が死守したところですね(笑)
Mさん
この前メンテナンスに来てもらったときにも
大工さんに書斎を見せていました。
仕事の邪魔したらだめだって言ってるのに(笑)
洗面台になりましたね。
Mさん
実際に使ってみると窓を開けていても
鏡が目隠しになってちょうどいい。
外からは中が見えずに風だけ抜けます。
洗面台の横の収納も造り付けですが、
開くとちょっと着替えを置ける
棚になるような扉をつけてもらって
とても重宝しています。
-ご主人は
気に入っているところはありますか。
Iさん
書斎が気に入っています。
-途中から打ち合わせに参加されなくなった
Iさんのスペースとして
香田が死守したところですね(笑)
Mさん
この前メンテナンスに来てもらったときにも
大工さんに書斎を見せていました。
仕事の邪魔したらだめだって言ってるのに(笑)
落ち着ける家って
言われるのがうれしい
-娘さんや息子さんも
よく訪ねてこられると聞きました。
Mさん
娘も息子も娘婿まで、
この家を友だちに見せたいと言って
連れてきます。
娘は「台所とか反対したけど、
できあがったらこれがよかったね」
と言ってくれました。
息子も「いい住宅会社に頼めてよかったね。
もっと早く建てればよかったのに」
と言っていました。
近所の人に「落ち着ける家だよね」と
言ってもらえたのもうれしかった。
きれいな家とか新しくていいね
と言われるより
落ち着くと言ってもらえるのが
うれしいです。
木や土に還る自然のものは
やっぱり落ち着きます。
-これから家づくりをする人に
アドバイスをお願いします。
Mさん
自分が納得できる家をつくるのが
一番だと思います。
誰かが「こうした方がいいよ」と言っても、
それが自分にいいかはわかりません。
自分の使い心地が一番大事だから
時間が許すなら
妥協しないで探したほうがいい。
あったらいいなと思うものは
探しているうちに出会えるから。
-H様もそのようにして探された結果、
納得できる住まいになったんですね。
Mさん
探して探してそれでもわからないことは
香田さんに相談したら
それなりになりました。
周りの人からは
「その年になって家を建てるなんて
もったいない」と言われたこともありましたが
実際に建てたら
「こんな家だったら自分も建てればよかった」
と言われました。
旅行に行くのも
別荘を持つのもいいと思いますが
やっぱり一番長く過ごすのは自分の家です。
お金と時間が許す限り、
納得できる家をつくるといいと思います。