スタッフブログ STAFF

中部

マイナ保険証の混乱 


既存の保険証の期限が過ぎましたが「マイナ保険証」の利用率が
低迷したままのようです。
政府は、これ以上迷走を重ねて、現場を混乱させてはいけないと思います。

企業の健康保険組合や公務員の共済組合などの健康保険証は
12月1日で有効期限が切れましたが、その対象者は7700万人に上るそうです。

後期高齢者や国民健康保険の保険証は、7月以降順次期限切れを迎えていて
これで全国民の保険証は失効することになる。

今後、医療機関を受診するには原則として、マイナ保険証か
それを持たない人に配布される「資格確認書」を掲示する仕組みに移行される。

マイナ保険証や資格確認書が無い場合、本来なら、医療費の全額を
一旦支払う必要がある。
しかし、特例として来年の3月までは期限切れの保険証も通常の保険料で
使えるようになった。

受診者の混乱を避ける目的としてるが、問題の先送りしているような気がする。
問題の根本は、マイナ保険証の利用が広がらないことにある。

マイナ保険証の機能を付けた人は10月末時点で実際の利用率は
3割にとどまっている。
マイナ保険証の利用率が今後も高まらなければ、特例措置を
さらに延長する必要が出てくる。

マイナカードに一本化したと言う体裁を取り繕うことに
何の意味があるのでしょう?

マイナ保険証は、マイナカードに内蔵された電子証明書の
有効期限が切れるという課題もある。
マイナ保険証を活用すれば医師が患者の診察情報を確認できるようになり
過剰な薬の投与を防ぐことにもなる。
ただそれは国民が安心してマイナ保険証を使えるのが大前提です。

政府はマイナ保険証への一本化にこだわらず、当初案通り
既存の保険証との併用を認めてはどうか。
迷走と混乱は国民の不信をさらに高めるだけだと思います。


可児支店 田口槇子