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関西

これはすごいぞ!安藤忠雄展

現在大阪で開催されている安藤忠雄展「青春」
(2025年3月20日~7月21日まで)に行ってきた。

中島工務店にもなじみが深い安藤忠雄氏は
いわずと知れた世界的な建築家で、
大阪に生まれ今年84歳になる今も各地で精力的に活動しています。
 
これまで数多くの同氏の展覧会が世界中で開催されてきましたが、
今回は大阪の玄関口ともいえるJR大阪駅に新しく生まれた
複合公園スペース「グラングリーン大阪」に建つ
安藤建築「VS.」を全館使って開催されているのがすごいのでご紹介します。

内容をかいつまんで書くと、
この展覧会は氏の半世紀にわたる創作と挑戦を一望できる壮大な展示で、
1969年の事務所設立後最初に設計した名もなき住宅から
「住吉の長屋」をはじめ現在までの100を超えるプロジェクトを、
スケッチや模型、映像を駆使して安藤建築の創造の現場に立ち会うような
没入感が得られるものとなっていました。

なかでも原寸大で室内に再現された「水の教会」は、
水と光と自然が織りなす神聖な空間で
十字架とさざ波うつ水盤、
そして移ろう季節の映像や音が観る者を静謐な世界へと誘います。
高さ15mの大空間に広がる全面パノラマ映像では、
「光の教会」や「頭大仏」など
代表作をまるでその場にいるかのように
五感で体験したような感覚になりました。

その他にも37年にもわたる直島のアートプロジェクトや
フランスの大聖堂改修リメイク、イタリアや中国の巨大プロジェクト等々
2時間程度ではとうてい見きれないこの展覧会は単なる建築展にとどまらず、
人と社会、建築の未来を問いかけてくれる体験型の文化イベントだと思います。
 
この展覧会へは会社の同僚江崎さんと行ったのですが、
思いがけず安藤忠雄さん本人がサイン会に会場に来られて、
急遽その場でミニ講演会が開催される事になりました。

タイミング良くそこにいたので一番前に座れたのですが、
MCの方が「先生が喜ばれますので若い方は前の方にどうぞ」とアナウンスされ、
70歳になるおじさん(お爺さん?)二人は少し気まずい雰囲気になりました。(笑)
 
目の前にいらっしゃる安藤氏は少しやせられたかなという印象でしたが、
それもそのはずガンで内臓を5つも切除されたとの事でしたが
とてもお元気でいつものダミ声(失礼)で闊達自在にお話しをされていました。
 
この展覧会は大阪開催だけみたいで、
先日東京の友人から電話がありこれを観るためだけに
来阪するというのでまた一緒にいくつもりです。
 
最後はいつものように二人飲み会。(笑)
見て、歩き廻って疲れた頭と体に気持ちのいいビールでした。(^^)
安藤忠雄展「青春」
https://vsvs.jp/exhibitions/tadao-ando-youth/
 
 
大阪支店
筒井克佳