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式年遷宮と御杣山

㈱中島工務店の本社があります、
岐阜県中津川市加子母は木と共に生きてきた地域です。


伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)は
20年に一度社殿を新しく造り替え
ご神体を移すお祭りで1300年以上続いています。
 
この行事には以下の意味があります。
・神様にいつも新しいお社でお祀りすることで、神聖さを保つ。
・古代の建築技術や伝統工芸を次の世代に伝える。
・人々が新たな気持ちで神様をお迎えし、感謝と祈りを新たにする。
 
一回の式年遷宮に使われる木材の量は
約10,000本といわれており
その中でも一番大切とされる木材が
「御樋代木(みひしろぎ)」
といわれる御神体を納める御用材となります。

その神聖な御用材を伐り出すための特別な山を
「御杣山(みそまやま)」
といい加子母の奥地にそれはあります。

今年はちょうど、式年遷宮に向けて
伐採の年で2025年6月5日(木)、
加子母の御杣山で伐採式が執り行われます。
 
当日は、一般の人は山へ立ち入ることが出来ません。
この儀式は神聖な神事で、
神職や関係者だけが参列し厳かに執り行われます。

そんな中、我が家の娘は前回の伐採式に
地元の中学生として招待いただき
式に参加できたことは貴重な経験になった事でしょう。
 
一般の方は見学できませんが
伐採した御用材が奉納される神社などで
その材木にまつわる行事(お木曳きなど)が公開されます。
 
20年に一度の貴重な催しとなりますので
御神木「御樋代木(みひしろぎ)」をぜひ拝みに行きたいと思います。

本社住宅部 片田純子