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関西

家族旅行で

伊根の舟屋をご存知ですか?
海際に建ち、まるで海に浮かんでいるように見える家が立ち並ぶ集落、「伊根の舟屋」。
丹後半島の東にある伊根湾の沿岸には、このような「舟屋」と呼ばれる建物が230軒、
ずらっと並んで建っています。

舟屋とは、1階部分が海と直結した舟置き場、2階部分が住居スペースになっている
独特な建造物で、国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選ばれているそうです。

先日、九州から遊びに来た義妹と一緒に家族で旅行に出かけた際、
初めて伊根の舟屋を訪れました。






その日はあいにくの空模様でしたが、それでも伊根湾を巡る船は就航していて、
港はほとんどが外国人観光客という状態。

幸い船を待っている間も乗っている間は雨も止んでいて、甲板に出ることができました。





船が動き出した途端、まずびっくりしたのが鳥のかず。

そういえば、船乗り場に鳥のエサならぬ「えびせん」が売っていたなぁ・・

甲板に出ている結構な数の観光客の方々が手にえびせんを持って
鳥が来てくれるのを待っていました。



伊根湾の狭い入り江は日本海から離れた場所で南向きになっていて、
《青島》と呼ばれる小さな島が防波堤のような役割を果たしているため
風の影響を受けにくく潮の干満の差もほとんどないのが特徴で、
舟屋を建てるのに適した地形だったようです。
どうりで、悪天候と言われる割には、船が揺れなかったわけですね。

今でも舟屋の多くは住まいは独立して舟屋の後ろにあるももの、
1階を船置き場、2階を追加の生活場所や収納場所として使われているそう。

そんな船内の説明に耳を傾けながら、のんびりと舟屋が立ち並ぶ伊根湾の風景と
船上を飛び回る鳥を眺めているうちに、あっという間に船は港に戻ってきてしまいました。

今回は見学できませんでしたが、舟屋の中の様子を見学できる日もあるようですので、
機会があれば今度は天気の良い日に訪れたいと思います。

もし機会があれば皆さんも昔ながらの風景美を堪能しに訪れてみてください。


大阪支店 吉田 希世子