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関西

お散歩という名の...

少し前の春先、日頃の運動不足も兼ねて、
大阪市内の近代建築をゆるりと巡りました。

北区内には明治以降の近代名建築が残っています。
今まで何カ所か行ったことはありましたが、関西にいる間に見ておかなければと思い、
梅田駅から、中之島、北浜、淀屋橋、肥後橋、本町と1日がかりで歩いて回りました。
有名建築なので、知っている方もいるとは思いますが何か所かご紹介

●日本銀行大阪支店旧館
 設計:辰野金吾 「日本近代建築の父」
 御堂筋の面しており、緑青色のドーム型の屋根をもつ石造りの洋風建築です。
 ルネサンス様式を採り入れたネオ・バロック様式で、
 ベルギー国立銀行がモデルとなっています。

●大阪市中央公会堂
 設計デザイン:岡田信一郎 (実施設計:辰野金吾・片岡安)
 ネオ・ルネサンス様式を基調に、バロック様式の壮大さももつ
 2002年に補強工事が完了して、耐震補強・バリアフリー化がされています。
 オペラやコンサートが開催され、大阪の文化・芸術の発展に貢献してきました。

●中之島図書館
 設計デザイン:野口孫 (技師:日高胖)
 外観はルネサンス様式を、内部空間はバロック様式を基本としながら、
 優れたデザイン力による格調の高い建築です。
 コリント式円柱に支えられる正面はギリシア神殿を、
 ドーム状の中央ホールは教会を思わせる造りとなっています。
●大阪証券取引所 
 設計デザイン:長谷部竹腰建築事務所
 楕円形のエントランスホールは、ステンドグラスから差し込む清々しい光が満ち、
 床・壁とも白亜の大理石で仕上げられた上品で優雅な空間となっています。
 豊かな静謐さを漂わせた空間は、株式取引の喧騒と対比をなしていたことでしょう。
●高麗橋ビルディング
 設計デザイン:辰野金吾、片岡安
 外観は赤煉瓦と白石のボーダーが特徴的で、重厚な飾石の意匠、金属板の勾配屋根の
 明かり窓、煉瓦の赤と銅板の緑青等、明治時代後期の風格ある外観を残しています。
 公会堂などと共に、繁栄を遂げた「大大阪時代」の幕開けを告げる華麗な建築です。
●新井ビル (旧報徳銀行大阪支店)
 設計デザイン:河合建築事務所
 1階部分の正面には列柱を配したシンメトリーや、花崗岩の石積風の
 重厚な仕上げは、銀行建築らしい因習的なデザインです。
 2階以上はタイルが使用されており、装飾的要素を簡略化、幾何学化
 された様式は、モダンな軽やかな印象を受けます。

他にも、巡りましたが長くなりすぎるため、写真だけ掲載します。

この日は、気づけば40,000歩程、歩いていました。
歩いた分、夜、神戸で飲み歩いたことは別の話です...


神戸支店 宮下