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水槽のはなし③

 
水槽のはなしは3回目となります。

 
バランスドアクアリウムを
目指して立ち上げたボトルアクアリムと
濾過を通してオーバーフローする循環水槽と
2つを作っておりますが、
現状の報告をしたいと思います。

 
ボトルアクアリムは
早や立ち上げから1年と5か月が経過していますが、
なかなかバランスできずに四苦八苦が続いています。

ようやくもう一度魚を入れる気になって、
ゴールデンアカヒレを入れて生態系を
復活させるべく奮闘中です。

1年以上維持したことで環境にあっている水草が
程度選別できたので安定はしているのですが、
すでにゴールデンアカヒレ5匹のうち2匹が星になり、
心が折れそうです。

それでも3匹が元気に泳いでくれている姿に癒されます。

 
循環水槽は早々に紅帝メダカ2匹のうちの1匹が
星になってしまい、慌てて
残りの1匹を外のビオトープに移しました。

ビオトープで元気にしていてくれるので良かったですが、
水槽には魚がいなくなりました。

チェリーシュリンプは元気にしており、
アンモニアが過多だったとは思えず、
原因は分からずじまいです。

エビ水槽としてしばらく維持を
していきたいと思っています。

陸上部分の苔がしっかりと生えてきましたが、
もう少し緑を増やしたかったので
ペペロミアとマキ(イヌマキらしい)を植えました。

両方ともハイドロカルチャー用として
売っていたもので、水槽内でも
しっかりと根付きそうだと思って
購入しましたが、暑さ寒さに
どこまで耐えられるのかが心配です。

陸上部分が華やかになり、
見栄えもよくなりましたので、
あとはエビが増えてくれるとよいな
と思っています。

 
外のビオトープはほっておいても
メダカやエビが星になることもなく、
元気にしています。

加温もせずに冬を乗り越え、
水生植物も冬場は枯れていたのに
春には新しく芽を出し、
世代交代しながら季節を越えます。

陽の光により水草が光合成で水中に酸素をつくり、
また風によって水面からも酸素供給がなされ、
水が循環します。

生体が出す有機物をバクテリアが分解し、
それを植物が吸収して育つ。

そんな生物循環がいとも簡単に
バランスをとってビオトープの中で
繰り広げられます。

それに比べて家の中の水槽は
外よりも気温は安定しているものの、
陽の光はLED照明になり、
風もないため水の循環がなくなり、
途端に維持することが難しくなります。

現状でエビが生きられる環境は整っているので
バクテリアの繁殖はできており、
生物濾過はある程度機能しているはずです。

それでも魚を入れた後に
なかなか維持できないので、
室内の水槽の環境を整えることは
本当に難しいです。

エアレーションや循環ろ過や水流など
人工的な装置をどんどん入れて
再現する方法もあるのですが、
システムが肥大化してしまい
メンテナンスも大変です。

人の手で自然の真似をすることが
いかに難しく、
何でもないように見える
地球の生物循環のシステムが
とても巧妙に成り立っていることを
改めて思い知りました。
 

名古屋支店 香田雅紀