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水槽のはなし



わたしの初めての記事は
ボトルアクアリウムのはなしでした。

新たな水槽を立ち上げたので
それについてお話したいと思います。

以前作成したボトルアクアリウムは
できる限り人工的な装置を使いたくないので、
照明以外の電気を使用しない
ボトルアクアリウムとして
バランスドアクアリウムをめざし
管理する話をいたしました。

半年以上維持する中で
小さな世界をバランスさせることが難しく、
魚もエビももともとの入れていた生体は
ぽつぽつと星になってしまいました。

今は後から追加していたヤマトヌマエビが
一匹だけ入っており、
水槽も栄枯盛衰を繰り返し、
生い茂るというよりは
かろうじて枯れずに残っています。

生き物が死ぬのは
何ともやるせない気持ちになり、
新しい生体を入れる気になれませんでした。

それでもようやく水質が安定してきており、
できる限り長く維持しつつ
もう一度魚を入れてバランスが取れる
小さな世界にしたいと思っています。


今回は別の水槽を立ち上げました。
今度は全く反対の方法論で立ち上げました。

揚水ポンプを使って水をタワー上のろ過槽に入れ、
オーバーフローして川のように
陸上を流れて戻っていくようにし、
水の流れによるろ過とエアレーションを行う
システムを作りました。



陸と水中の両方を楽しめる水槽となります。

人工的に作り込むことで
ダイナミックな景観を横断的に組み合わせて
小さな中に凝縮することができます。




少しアクアリウムをかじると
どうしてもいろいろと
やってみたいことが出てきて、
試してみたい衝動に駆られてしまうのも
事実です。


住宅でいうところの全館空調などのように
設備を使っていかに快適な空間を
人工的に作れるかという試みに似ています。

弊社の設計思想とは違う方向ですが、
水槽については試してみたくなりました。

水量が少なくなりますが、
バクテリアを発生させるろ過槽を
かなりの体積で設けており、
水量に対する浄化作用を強化してあります。

このため、水草は陰性水草という
成長が遅く光をあまり必要としないものとしています。
水草の浄化作用が弱くてもよいのです。

水流があるとエアレーション作用が起こり、
酸素供給もできると考えています。

ポンプは取り出して
メンテナンスができるようにしてあります。

ヒーターを入れるか迷いましたが、
寒さに強い生体を入れることで
ヒーターはなしとしました。

1か月ほどポンプを回して
ろ過槽へのバクテリア定着を待ち、
生体を入れています。

黒い溶岩石と位色合いの大磯砂の低床、
緑の水草の構成ですので、
生体は赤いものに限定して入れました。

メダカの紅帝とレッドチェリーシュリンプを入れてあります。

赤が目立つので、
生体の動きをより楽しむことが
できるようになりました。

自分で考えたシステムで
どこまで維持ができるのか、
楽しみにしています。





名古屋支店 香田雅紀