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秘密のリスト



先日、何か月かぶりに
豊田市の実家へ帰省しました。

久しぶりに両親の顔を見て、
改めて自分も年を重ねている事を
再確認しました。

失礼を承知の上で
老いた父へ年齢を聞いてみると
「今年42歳になる」との返答が返ってきた。

父が言うには、60歳を過ぎると
毎年誕生日が来たら
3歳ほど年齢をマイナスして良いとの事で
私はいつの間にか、
親の歳を追い越してしまった様です。

今では両親と
そんな笑い話をする仲ではありますが、
私も若い頃はそれなりに反抗期もあり
両親の事が大嫌いで、
幼少期に家族で
旅行に出掛けた記憶はありません。

勿論、家族旅行には
連れて行ってくれたとは思うが
全く私の記憶の中にはなく、
特に父親に遊んでもらった記憶は
うっすらとも残ってはなく、
口うるさく叱られた記憶しかありません。

そんな父を見て当時私は、
「あんな父親にはなりたくない」と
強く思っていました。
 
16年前に長男が生まれ
私自身が人の親になった当時、
「どんなに自分が辛い思いをしてでも
子供達と奥さんだけは楽をさせたい」と
仕事に励みました。

今思えば、私の父も
当時同じ事を考えていたと思います。

決して裕福ではなかったけれども
何不自由なく生活を送ることができ、
専門学校へも行かせてくれた両親には
感謝しかありません。

あの車が欲しいだとか、
飲みに行きたいとか、
旅行に行きたいとかの欲を我慢し、
先ずは子供達の為に家族の為に、
両親は必死に毎日を生きていたと思います。

「父の様な父親になりたい」と
意識が変わった十数年前の事を
今でも鮮明に覚えています。

必死に私達を育てくれた年老いた両親へ、
いつか旅行へ連れて行きたいと
考える様になりました。

長野県下高井郡の金具屋、
熊本県阿蘇郡の黒川温泉、
山形県尾花沢市の銀山温泉、、、

まだまだ 「連れて行きたい所リスト」は
白紙が多いが、
こんな幻想的で映画の一コマの様な
景色を見ながら、
家族旅行の記憶を改めて
父と母と私の中に刻みたいと企んでいます。
 
長野県下高井郡金具屋
熊本県阿蘇郡黒川温泉
山形県尾花沢市銀山温泉



中部住宅部 奥田吉生