設計
実例解説!平屋の設計ポイント
住宅建築のプロが納得できる
家づくりのヒントをお話するブログ。
今回のテーマは
「平屋の設計デザイン」です。
家づくりのヒントをお話するブログ。
今回のテーマは
「平屋の設計デザイン」です。
数年前から人気が高まっている平屋ですが
実際に建てるときには2階建てとは
ちょっと違った注意も必要です。
今回は中島工務店の実例を取り上げながら
平屋の設計デザインの注意点を確認。
おしゃれで使い勝手のいい
平屋をつくるポイントを紹介します。
実際に建てるときには2階建てとは
ちょっと違った注意も必要です。
今回は中島工務店の実例を取り上げながら
平屋の設計デザインの注意点を確認。
おしゃれで使い勝手のいい
平屋をつくるポイントを紹介します。
この記事でわかること
□ 平屋の実例紹介
□ 一般的な平屋の設計の注意点
□ 今回の事例のポイント
①玄関まわり
②リビングまわり
③洗濯動線
□ 自分たちの暮らしを突き詰める楽しさ
□ 一般的な平屋の設計の注意点
□ 今回の事例のポイント
①玄関まわり
②リビングまわり
③洗濯動線
□ 自分たちの暮らしを突き詰める楽しさ
目次
1.平屋の事例紹介~概要~
2.平屋の間取りの注意点
3.ポイント①
アプローチ~玄関
木造平屋建て
敷地面積:295.50㎡(89.38坪)
延床面積:154.86㎡(46.85坪)
※インナーガレージ含む
住居部分延床面積:121.73㎡(36.82坪)
今回の事例は
中島工務店が自信をもって紹介する
「中島工務店らしさを満載した最高の平屋」
です。
中島工務店の特徴は
東濃ひのき・長良すぎを活かした
美しい構造現しの家で、
無垢の木の造作、造り付け家具、
和モダンデザインが共通項ですが
中でもとても人気なのがインナーガレージ。
今回のお住まいの外観がこちら▼
敷地面積:295.50㎡(89.38坪)
延床面積:154.86㎡(46.85坪)
※インナーガレージ含む
住居部分延床面積:121.73㎡(36.82坪)
今回の事例は
中島工務店が自信をもって紹介する
「中島工務店らしさを満載した最高の平屋」
です。
中島工務店の特徴は
東濃ひのき・長良すぎを活かした
美しい構造現しの家で、
無垢の木の造作、造り付け家具、
和モダンデザインが共通項ですが
中でもとても人気なのがインナーガレージ。
今回のお住まいの外観がこちら▼
ほかにも当社では
インナーガレージのある住まいの事例が
いくつもあります。
以下に代表的なものを掲載しますが
和モダンの美しさが感じられる外観です。
インナーガレージのある住まいの事例が
いくつもあります。
以下に代表的なものを掲載しますが
和モダンの美しさが感じられる外観です。
今回事例として取り上げる
「御嵩 西畑の家」も
このスタイルの住まいで
前面道路側にインナーガレージ、
奥に住居部分を配置しました。
インナーガレージは延床面積に含まれるので
申請上の延床面積は約46坪と
大きめになっています。
ただガレージを除いた
実際の住居部分は36坪で
一般的な広さの住まいとして
参考にしていただけるのでは
ないでしょうか。
ちなみにこちらのお施主様は4人家族。
ご夫婦とお子さま2人です。
今回はこの記事でご紹介することを
快諾して下さいましたので
写真や動画を交えながら
解説していきたいと思います。
なお、間取りは公開いたしかねますので
ご了承ください。
その分、写真や動画で
室内のつながりをお伝えしますので
ぜひじっくりご覧ください!
「御嵩 西畑の家」も
このスタイルの住まいで
前面道路側にインナーガレージ、
奥に住居部分を配置しました。
インナーガレージは延床面積に含まれるので
申請上の延床面積は約46坪と
大きめになっています。
ただガレージを除いた
実際の住居部分は36坪で
一般的な広さの住まいとして
参考にしていただけるのでは
ないでしょうか。
ちなみにこちらのお施主様は4人家族。
ご夫婦とお子さま2人です。
今回はこの記事でご紹介することを
快諾して下さいましたので
写真や動画を交えながら
解説していきたいと思います。
なお、間取りは公開いたしかねますので
ご了承ください。
その分、写真や動画で
室内のつながりをお伝えしますので
ぜひじっくりご覧ください!
最初に一般的な平屋の設計デザインの
注意点を確認しておきましょう。
1)プライバシーを確保する
平屋と2階建ての大きな違いは
生活空間が1層か2層か。
2階建てだと生活空間が
上下2つに分かれるので
1階が家族空間・2階が個室など
自然とプライバシーが確保できる
ケースがほとんどです。
ところが平屋の場合は
家族空間もプライベート空間も
同じフロアにあるので
意識して分けなくてはいけません。
具体的には
リビングダイニングと主寝室のあいだや
主寝室と子供室のあいだに
廊下を設ける、収納を配置する
といった方法が一般的です。
敷地が広い場合には中庭などを
活用するケースもあります。
2)大きくなりすぎないようにする
上記1の影響なのですが
プライバシー確保のために
廊下などクッションになる空間を設けた結果
建物が不必要に大きくなりがちなのも
平屋の設計の傾向です。
最近の住宅は廊下など
「無駄な空間」をできるだけ減らして
生活空間を広くする設計が増えていますが
平屋ではあえてその「無駄な空間」を
つくる必要があります。
家族の中でもプライバシーは大切ですが
廊下などが無駄な空間なのは平屋でも同じ。
減らせるなら減らした方がいいので
プライバシー確保とのバランスが
設計士の腕の見せどころです。
気がついたらどんどん建物が大きくなり
建築費用も高くなり、
固定資産税も高くなった・・・
というケースもめずらしくないので
注意しましょう。
3)防犯に注意する
平屋では寝室や子ども室、個室も
1階になるので2階建てより
さらに防犯に配慮が必要です。
防犯システムを導入する方法もありますが
人感センサーライトを取りつけたり
踏むと音がなる砂利を敷き詰めたりする方法も
当社ではよく採用されています。
道路に面する窓には木格子をあしらうことで
防犯とデザイン的な美しさを
同時に叶える方法もあります。
ここに取り上げたような
一般的な平屋設計の注意点は
こちらの記事でもまとめていますので
参考にしてみてください。
>平屋は2階建てより割高になる?
玄関の使い勝手のポイントは
①家族が出入りしやすい広さ
②外出時によく使うものの収納
③リビングへの距離
です。
「御嵩 西畑の家」は
玄関土間3帖(シューズボックス含む)
玄関収納+廊下4.5帖という
十分な広さを確保。
それでいて廊下の長さは約2.7mで
マンションでもよくあるくらいの距離感で
リビングにアクセスできます。
シューズボックスのほかに
玄関収納が1.5帖あるので
コートや傘、ベビーカー、
外遊びのおもちゃなども
しっかり片づけられます。
玄関土間が広いので
家族4人が出かける準備をしていても
余裕がありそうですね。
デザイン的なポイントは
奥へと導くアプローチと
玄関を隠す木格子です。
外から玄関の出入りが見えないので
プライバシー確保になりつつ、
見た目にも和モダン感を増しています。
曲線を描いたアプローチは
外から帰宅したときに気分を入れ替える
ちょっとした空間でもあります。
プライバシー確保になりつつ、
見た目にも和モダン感を増しています。
曲線を描いたアプローチは
外から帰宅したときに気分を入れ替える
ちょっとした空間でもあります。
LDKが素直な長方形で
主寝室・子ども室へもリビングから
直接アプローチする間取りです。
また大きな窓を介して
中庭やガレージの様子も見えます。
キッチンにいながら個室や外への出入りも
中庭やガレージで過ごしている様子も
すべて把握できる配置で
特にお子さまが小さいご家庭で
よくいただくご要望です。
一方で記事の前半で注意点として挙げた
「家庭内のプライバシー確保」には
重点を置いていません。
「家族の一体感を大切にしたい」との
お施主様の意向によるものです。
上の写真で右側の壁に
引き戸が2か所ありますが
それぞれ主寝室と個室につながる入口です。
リビングから直接つながっています。
この事例をベースに
プライバシーを確保したいなら
個室の扉の前、
テレビの向かって右側あたりに
壁を設けることで対処できます。
格子などでゆるやかに
仕切る方法もあります。
デザイン的なポイントは
無垢の木と左官壁のバランスです。
床は桧上小節、
壁はけいそうエコナ(珪藻土)、
天井は杉上小節で
真壁、構造材現しです。
リビングダイニング部分の
勾配天井も趣を増しています。
木を見せる家の場合、
木そのものの美しさと、
木とそれ以外の部分のバランス
(木視率といいます)が
デザイン的な重要ポイントです。
中島工務店では見せる部分の
木の仕上げには特にこだわり、
自社工場で超仕上げというひと手間をかけて
つやを出す仕上げをしています。
木視率も長年の経験と
お施主様の好みに合わせて
ちょうどいいバランスを実現。
それがこの落ち着きと美しさを両立する
空間デザインにつながっています。
主寝室・子ども室へもリビングから
直接アプローチする間取りです。
また大きな窓を介して
中庭やガレージの様子も見えます。
キッチンにいながら個室や外への出入りも
中庭やガレージで過ごしている様子も
すべて把握できる配置で
特にお子さまが小さいご家庭で
よくいただくご要望です。
一方で記事の前半で注意点として挙げた
「家庭内のプライバシー確保」には
重点を置いていません。
「家族の一体感を大切にしたい」との
お施主様の意向によるものです。
上の写真で右側の壁に
引き戸が2か所ありますが
それぞれ主寝室と個室につながる入口です。
リビングから直接つながっています。
この事例をベースに
プライバシーを確保したいなら
個室の扉の前、
テレビの向かって右側あたりに
壁を設けることで対処できます。
格子などでゆるやかに
仕切る方法もあります。
デザイン的なポイントは
無垢の木と左官壁のバランスです。
床は桧上小節、
壁はけいそうエコナ(珪藻土)、
天井は杉上小節で
真壁、構造材現しです。
リビングダイニング部分の
勾配天井も趣を増しています。
木を見せる家の場合、
木そのものの美しさと、
木とそれ以外の部分のバランス
(木視率といいます)が
デザイン的な重要ポイントです。
中島工務店では見せる部分の
木の仕上げには特にこだわり、
自社工場で超仕上げというひと手間をかけて
つやを出す仕上げをしています。
木視率も長年の経験と
お施主様の好みに合わせて
ちょうどいいバランスを実現。
それがこの落ち着きと美しさを両立する
空間デザインにつながっています。
「御嵩 西畑の家」内覧会で
最も人気だったのが
洗濯&水まわり動線です。
ユーティリティ(洗面室)を中心につながる
トイレ・脱衣室(洗濯機)・物干しデッキ・
クローゼットをご覧ください。
>動画をみる
この動線を現地で体感して
「うちもこうしたい」とおっしゃった
お客様がたくさんいらっしゃいます。
約3.5帖のユーティリティを中心に
南側に脱衣室と浴室、
西側に物干しデッキとトイレ、
北側にクローゼットが配置されています。
住宅設計時には
トイレの位置もポイントのひとつで
使いやすく音などが気にならない位置に
苦労するのですが
リビングからユーティリティを
クッション空間にしてトイレがあるので
出入りしやすく、
かつ人目を気にせず使用できます。
洗濯動線はさらに秀逸です!
脱衣室で洗濯して
すぐ外の物干しデッキに干して
隣のクローゼットに片づける。
移動距離も短く、
リビングから見えることもなく
使ってみなくても
使いやすいのがわかります。
「うちもこうしたい」とおっしゃった
お客様がたくさんいらっしゃいます。
約3.5帖のユーティリティを中心に
南側に脱衣室と浴室、
西側に物干しデッキとトイレ、
北側にクローゼットが配置されています。
住宅設計時には
トイレの位置もポイントのひとつで
使いやすく音などが気にならない位置に
苦労するのですが
リビングからユーティリティを
クッション空間にしてトイレがあるので
出入りしやすく、
かつ人目を気にせず使用できます。
洗濯動線はさらに秀逸です!
脱衣室で洗濯して
すぐ外の物干しデッキに干して
隣のクローゼットに片づける。
移動距離も短く、
リビングから見えることもなく
使ってみなくても
使いやすいのがわかります。
デザイン的には造作洗面台と
物干しデッキの外の木格子がポイント。
造作洗面台は中島工務店でも
人気の造り付け家具で
木の家のデザインをワンランク上げる
重要なアイテムです。
こちらの場合もお施主様の好みと
使い方のご要望を踏まえて
設計士がデザインし、
自社工場で製作しました。
ここが既製品の洗面台だったら
それだけでずいぶん
雰囲気が変わってしまいますよね。
そして物干しデッキの外を囲う木格子。
外部からの目線を避けて
防犯・プライバシー確保に役立つ上に
和モダンな外観イメージにもプラス
になっています。
屋根があるので雨の心配もなく
格子だから風通しもよくて
洗濯物もよく乾きそうです。
物干しデッキの外の木格子がポイント。
造作洗面台は中島工務店でも
人気の造り付け家具で
木の家のデザインをワンランク上げる
重要なアイテムです。
こちらの場合もお施主様の好みと
使い方のご要望を踏まえて
設計士がデザインし、
自社工場で製作しました。
ここが既製品の洗面台だったら
それだけでずいぶん
雰囲気が変わってしまいますよね。
そして物干しデッキの外を囲う木格子。
外部からの目線を避けて
防犯・プライバシー確保に役立つ上に
和モダンな外観イメージにもプラス
になっています。
屋根があるので雨の心配もなく
格子だから風通しもよくて
洗濯物もよく乾きそうです。
「割り切り」というと
よくないイメージを持つかもしれませんが
「御嵩 西畑の家」はお施主様の意向に添って
割り切ってなくしたものもあります。
①家庭内のプライバシー
②ファミリークローゼットを除く収納
③来客用スペース
です。
家庭内のプライバシーは先ほどの通り、
家族の一体感を重視するという
お施主様の意向により
家の中でのプライバシー確保策は
ほぼありません。
「家族がいつも一緒にいたい」という
考え方がはっきりしているからこその
設計です。
それから収納。
実はこちらのお住まいには
ファミリークローゼットを除く収納が
ほぼありません。
LDKはキッチンの背面収納のみ、
主寝室にはクローゼットがありますが
子ども室には収納は一切ありません。
基本的にファミリークローゼットに
家族のものをすべて収納する
という考え方で
「家族がいつも一緒にいたい」という
意向に通じるものがあります。
収納の基本は
「使うところに収納場所をつくる」なので
ファミクロ集中型の収納が使いやすいかは
使う人によるといったところです。
一概におすすめすることはできませんが
お施主様にとって使いやすいなら
もちろんOKです。
ちなみにファミリークローゼットは
約7帖ととても大きく、
家族のものをなんでもしまえそうです。
もうひとつ、こちらのお住まいにないのが
来客用スペースです。
来客を通すための和室や
親御様が泊まるための部屋などは
いっさいありません。
リビングの片隅に
間仕切り可能な畳スペースを設ける
といったお客様も多いのですが、
そういった
「年に一度あるかどうか」のスペースを
思い切ってなくしてしまいました。
最近はこういったお客様も増えています。
家族の暮らし方が
はっきりしているからこその選択です。
総じてこちらのお施主様は
「自分たち家族の日常を大切にする」
「家族はいつも一緒にいたい」という
意思がはっきりしていました。
その結果、
一般的にあった方がいい、
した方がいい配慮を
きっぱりとなくして
36坪という居住空間を
家族のためのスペースとして
活用しきった設計となりました。
これは同時にコスト削減にも
つながっています。
自分たちにはいらない廊下や
来客用スペースをなくせば
その分コストを抑えられ、
自分たちにとって大切なものに使えます。
どんな暮らしがしたいかが
はっきりしていれば、
自分たちにとって最高の家をつくれる
というとてもよい事例です。
「御嵩西畑の家」を例に
平屋についてお話してきましたが
もっと多くの完成写真や間取り図は
中島工務店の住宅展示場にて
ゆっくりとご覧いただけます。
まずはお気軽にご来場予約を!
お待ちしております。