暮らし
ウッドデッキの塗装DIY
住宅建築のプロが納得できる
家づくりのヒントをお話しするブログ。
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今回のテーマは
「ウッドデッキの塗装DIY」です。
「ウッドデッキの塗装DIY」です。
家は何十年も暮らす場所だから、
お引き渡し後も
適切なメンテナンスが必要です。
お引き渡し後も
適切なメンテナンスが必要です。
その中には、
外壁の塗り替えや設備機器の入れ替えなど
わたしたちプロが
適宜アドバイスするべきところがあるほか
お客様ご自身の手で
日常的にメンテナンスを
していただきたいところもあります。
そしてお客様におすすめしたい
メンテナンスのひとつが
ウッドデッキの塗装です。
メンテナンスのひとつが
ウッドデッキの塗装です。
比較的簡単なので
「自分でやりたい」と言われるお客様も多く
やってみると皆さん「楽しかった!」と
言われます。
太陽の下で木の香りに包まれて
体を動かすわけですから、
休日の気分転換にぴったり!
というのもうなずけます。
体を動かすわけですから、
休日の気分転換にぴったり!
というのもうなずけます。
今日はそんなウッドデッキの塗装DIYの
ポイントをご紹介します。
ポイントをご紹介します。
長久手Studioの2階インナーデッキを
当社の住宅塗装を
担当していただいている協力業者
宮川工芸塗装さんに
実際に塗り直していただきながら、
お客様がご自身で作業する場合の
ポイントをお聞きしました。
当社の住宅塗装を
担当していただいている協力業者
宮川工芸塗装さんに
実際に塗り直していただきながら、
お客様がご自身で作業する場合の
ポイントをお聞きしました。
目次
1.まだ早いかな?くらいで塗り直そう
2.表面をきれいにしよう
3.塗料の前に防カビ剤がおすすめ
4.デッキなら重ね塗りがおすすめ
5.完成!ビフォーアフター
床はもちろん、
開口部に面した天井の木材も
すっかり黒くなっています。
開口部に面した天井の木材も
すっかり黒くなっています。
拡大するとこんな感じ。
雨の当たり具合によって
染みもできています。
染みもできています。
比較的黒っぽくないところは、
屋根の下で雨や紫外線から
やや守られているところです。
今日はこの状態から
メンテナンスを始めますが
メンテナンスを始めますが
ここで最初のアドバイス!
このように傷んでいることが
目で見てわかるようになる前に
塗装し直してください。
このように傷んでいることが
目で見てわかるようになる前に
塗装し直してください。
実は、ここまで傷んでしまうと
表面を削らなくてはならず、
基本的にはプロに
依頼していただきたい状態です
(お客様ご自身で
やすりをかけることもできますが、
かなりたいへんです・・・)。
また、木材の表面にひびが入っていますが、
ここから水が入ると
木が中から腐ってしまう恐れがあるので、
こうなる前にこまめに
塗装し直した方が長持ちします。
塗装には、デザイン性だけでなく
材料の保護という重要な役割があります。
木材をできるだけよい状態で
長持ちさせるために、
お引き渡し後、最初は1年に1回、
その後は「まだ早いかな」
というくらいのタイミングで
塗り直しましょう。
はじめのうち
1年で塗り替えないといけないのは、
まだ木材の油分がたくさん残っているから。
油分が多いと塗料が浸透しにくいので
早めに塗り直した方がよく、
だんだん油分が減ってきたら
数年に1回でも
しっかり浸透するようになります。
そうなったら
「色が薄くなったな」
「汚れてきたな」と
感じたときが
メンテナンスのタイミングです。
なお、木の油分が減って
塗料がしっかり浸透するほど
効果が長持ちするようになるので、
メンテナンスまでの期間は
だんだん長くなっていきます。
そう!黒いのはカビなんです!!
このデッキの塗装はクリアといって
木本来の風合いを活かす色なので、
特にカビが目立ちます。
また、この上から塗装しても、
木が傷んで表面が柔らかくなっているため
すぐに塗装が剝がれてしまうんです
(自然塗料など浸透性塗料の場合、
塗装だけが剥がれることはありませんが、
木が剥がれると一緒に
剥がれてしまうのは避けられません)。
塗装だけが剥がれることはありませんが、
木が剥がれると一緒に
剥がれてしまうのは避けられません)。
そこで、まずは表面を削って・・・
さらに取り切れなかったカビに
薬剤を噴霧して除去します。
薬剤を噴霧して除去します。
薬剤を水で洗い流したら、こうなりました。
これだけでずいぶんきれいになりましたね。
ほとんど見えなくなっていた
木目が見えるようになりました。
木目が見えるようになりました。
とはいえ、これはプロの仕事。
お客様がご自身でやる場合
(剥離作業が必要ない状態の場合)の
下準備としては、
表面の小さなゴミやホコリを
できるだけきれいに除去してください。
高圧洗浄機の使用がおすすめです。
木が完全に乾いたら、
次の作業へ進みましょう。
まずは防カビ剤を塗りましょう。
防カビ剤は塗らなくてもかまいませんし、
塗ったからといって
絶対にカビが生えない
というものではありませんが、
少しでもよい状態を長持ちさせるためには
塗っておいた方がいいそうです。
今日はこちらの防カビ剤を使います。
これは業務用ですが、
市販されている防カビ剤でOK。
市販されている防カビ剤でOK。
用法・用量を守って使用してください。
今回は2倍に希釈して1回塗り。
これでも効果は十分ですが、
5倍程度に希釈して
2~3回塗り重ねると
より効果が長持ちします。
5倍程度に希釈して
2~3回塗り重ねると
より効果が長持ちします。
刷毛でもローラーでも
塗りやすい方法でOK。
防カビ剤は塗りムラは出ないので、
神経質にならずに
どんどん塗っていきましょう。
※今回使用した防カビ剤の場合です。
ご自身でやる場合は、
使用する薬剤の用法・用量に
従ってください。
手で触って乾いていれば、
いよいよ塗料を塗っていきます。
中島工務店が標準採用している自然塗料で、
お客様のご自宅に使用されている
塗料(色)については
お問い合わせいただければ
品番をお知らせしますので
お気軽にご相談ください。
お客様のご自宅に使用されている
塗料(色)については
お問い合わせいただければ
品番をお知らせしますので
お気軽にご相談ください。
今回はクリアを塗っていきます。
こちらもローラーなど
使いやすい道具で塗っていきましょう。
使いやすい道具で塗っていきましょう。
今回は1回塗りで仕上げますが、
一般的に外部だと2~3回、
内部だと2回塗り重ねる方が
塗装が長持ちするのでおすすめです。
ポイントは、
1回目が完全に乾いてから
2回目を塗ること。
表面が乾いたように見えても
中が乾いていなかったら
塗料の効果が薄れてしまうんです。
余裕を見て、丸一日置いてから
2回目を塗った方がいいでしょう。
つまり、晴れが2日続くときが
デッキの塗装DIY日和です!
さあ、塗装作業が終わったので
塗ったばかりの状態を見てみましょう。
なんだか塗りムラがあるように
見えますよね???
見えますよね???
色が濃いところと薄いところがある・・・
これは木の状態によって
吸水の仕方が異なるからです。
板に加工される前の元の木で
根本に近かった部分ほど水分をよく吸う、
夏に育った部分(年輪)の方が
冬に育った部分より水分をよく吸う
といった木の特性に加えて、
紫外線などで劣化が進んだところの方が
水分をよく吸うといった差が表れています。
塗装が完全に乾いたら、
こんな感じで仕上がりました。
見違えました!
繰り返しますが、
この写真の「メンテナンス前」のような
状態になるまで放っておくのは
おすすめできません。
早め早めに塗り直して、
よい状態を長持ちさせましょう。
とはいえ、多少傷んでも
こうやって削れば元の姿を取り戻せるのも
無垢の木のいいところです。
デッキの塗装DIYも
木の家で暮らす醍醐味のひとつですから、
ぜひご自身でチャレンジしてみてください!