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5年目を迎えた我が家


2019年12月に建て替えをしてから5年の月日が経ち
実際生活してみて感じた事をまとめてみました。

<建築概要>

住所:下呂市

木造平屋建て36坪(4LDK)
外壁モルタル下地吹付塗装
瓦屋根
高断熱高気密
優良住宅

設計・施工:中島工務店


以前の建物は

築75年木造平屋建て瓦屋根外壁板張り及びトタン張り
断熱材が無く雨風は凌げても外気温を直に感じる建物でした。

エアコンが無かったので
夏は窓を全開して扇風機を使って暑さを凌ぎ、
冬は石油ストーブとコタツとホットカーペットで
寒さを凌いでいました。

昨今の住宅性能は良くなっている事は仕事を通して感じてはいたものの、

実際に生活をした事が無かった為確信がなかったのですが、

建て替えをして5年間生活をしてみて
「夏は涼しく、冬は暖かい」
ということを体感しています。

具体的に居住空間はどうなのかと言うと、

7/27(土)正午
屋外は気温33℃湿度68%

リビングルームの14帖用エアコン1台26℃設定で
各部屋出入口を開放した状態で
各部屋の室温26℃~28℃、湿度50%~57%

過ごしやすい環境です。

冬は記憶になりますが
屋外が3℃~5℃、朝6時起床時室温12℃~14℃

コタツが有れば、エアコン(暖房)が無くても
上着1枚羽織れば問題ない環境です。
(個人差はあります)

当然日によって風が吹いて涼しく感じたり、
朝晩の涼しい時は窓を開けて生活をしています。


リビング

洋間6帖

洋間8帖


我が家は軒の出を深くしている事で

夏の太陽高度が高い時は外壁面が日影となり涼しく感じられ、

冬は太陽高度が低くなり部屋の中に日照・日射を取り込む事で
暖かく感じられます。

屋根・外壁・開口部の断熱気密性能を高める事と、
日照・日射をコントロールする事でより
快適により経済的な住空間になると思います。



前の家と比べるとエアコンは増えたものの
石油ストーブとホットカーペットは無くなり
1年を通して光熱費が
以前の約40%程度削減された気がします。

何よりも年々夏の暑さが厳しくなる中、
同居している82才の父にとっては
健康被害が心配される年齢です。

昼間の暑い時間帯は外出を控え
家の中で涼むようにしてもらっているので安心ですし
快適な住空間で少しでも長生きしてくれる事を願っています。

 
地球温暖化が深刻化している昨今、
住宅は高いCO2削減のポテンシャルが見込まれる分野です。

窓、床、壁、天井等外気と接する部分の断熱性能を高めることで、
家庭のCO2排出減に繋がり、冷暖房のエネルギー消費を
大幅に抑えることが可能になりました。

我が家が微力ながら自然環境に優しい住宅である事を願いたいものです。
 


本社設計室 桂川広之