関西
【KOBE2024世界パラ陸上】が来た!
世界最高峰の選手たちが神戸に集結。
会場の競技場には家から歩いて行ける距離。
車いすや義足での競技がテレビではなく生で観られる。
迷わずに出かけた。
競技場まで向かうプロムナードはバーで区切られてはいるが
すぐそこに選手たちが…
各国の選手たちの談笑が聞こえる。
ワクワク、ドキドキ、それだけで興奮。
競技場に入り観客席に座った。
しばらくして競技が始まった。
選手たちは笑顔で観客に手を振り、
走り幅跳びでは助走前に手拍子を求める。
選手と観客が一体となり応援に力が入った。
気がつくと日本の選手だけではなく
どの国の選手も精一杯に応援していた。
車いすレーサーのスピードに圧倒され
義足での走り幅跳びの助走の速いこと。
トラック1周の400m走は目が不自由なのにあんなに速く走って怖くはないのか…
何から何までスゴイとしか言いようがない…
たまたま私の3列前の観客席に走り幅跳びのコーチが陣取っていた。
メガホンを打ち鳴らし大きな声援を送っている
リトルリーグの子供たちを日本のコーチは
しきりに気にしている様子で、何度も何度もしきりに子供たちの方を振り向いていた。
そして、ついに一言。
『選手が助走の定位置についたら静かに!』
『選手たちは目が不自由なので踏切近くにいるコーチの声だけが頼りなので
静かにしてください。』と真剣に注意。
そうか選手は踏切のそばにいるコーチの声で踏切位置を判断しているんや。
それからは助走の音とコーラー(踏切位置を教えるためのサポーター:帰宅後知った。)の声が競技場に響き、選手が空中に舞って着地の瞬間に
『うぉ~』と観客の大声援が競技場を包み込んだ。応援の仕方が変わった。
車いす、義手、義足、目が不自由な
パラアスリートはコーチ、一緒に走るガイドランナー、
声で助けるコーラーと一体となりチームで競っている。
雨のせいもあり少し淋しい観客数だったが
近くでこんなにスゴイ競技が観られて
最高の1日だった。
神戸支店 山田惠司