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関西

初心3



先日、「神戸モダン建築祭」という催しが
11月に開催されるとの事を知りました。
 
非公開の建築を一斉に開くイベントという事で
大阪、京都では既に
数万人の参加者を集める規模のようです。
 
そしてふと思い出したのが、
以前の職場事務所でした。
震災前の外観
ここが事務所でした
特に非公開というわけではなかったのですが
週末になると観光客や建築見学など
わりと多くの人が訪れる建物でした。

概要は
海岸ビル(旧三井物産神戸支店)
竣工:1918年
設計:河合浩蔵
住所:神戸市中央区海岸通3
特記:1996年解体・1998年再建
(旧外観を保存・再構築
阪神淡路大震災で全壊となり
外壁を撤去、保管し再建され
旧外壁は登録有形文化財に登録されています。)
 
震災前の正面
学校を卒業後このビルの4階で
新幹線などの車両設計を行う
設計事務所に勤務し
震災までの期間を過ごしていました。
 
事務所は最上階だった為、
天井が高く(約4m)
開放感があり居心地の良い空間でした。

この事務所で過ごした数年間で
建築に興味が沸き
人が過ごす場所に新しい古いではなく
空間構成や素材など大きく関わるのではと
考えるようになりました。
 
再建後の現在
今後も新旧関係なく様々な建物を見て感じて
仕事に活かしていきたいと思います。
 
あれから28年、体の老いは戻りませんが
気持ちは初心で。。。


 
神戸支店 粟飯原 裕