中部
小学校時代のランドセルをリサイクルしました
実家から40年前の小学校時代に使っていたランドセルが出てきました。
40年前は色がついているランドセルはまだ珍しく、6年間を通して
全学年で黒と赤以外のランドセルを背負っているのは私だけだったと思います。
小学校低学年の時はずっと青いランドセルと呼ばれ
あったこともない上級生からランドセルに
飛び蹴りを食らう毎日でした。
まだいじめという概念がない頃でしたので
いじめと気が付かず休まずに学校に行っていました。
自分で選んだことははっきりと覚えており、自分が悪いのですが
私が消極的で引っ込み思案になる性格形成の一端を担った
「呪われた青いランドセル」なのだと思います。
毎日飛び蹴りを受けていた割には原型をとどめており
現在のレザークラフト知識を総動員して直します。
おおよそ面積で1/2くらいに縮小して小型のランドセルとして
よみがえらせます。
すべてを糸を切りながら丁寧に分解しました。
これが結構大変です。
青い部分は本革で出来ていましたが、驚くことに
内側は生成りのボール紙が貼ってありました。
これを丹念にはがし、床革を裏打ちに貼っていきます。
それぞれの部分はまた同じ部分としてよみがえらせます。
正面のかぶせはそのままかぶせに、サイドのマチはそのままサイドのマチに。
ポケットについている名札入れやサイドのマチの名札入れや金具など
できるだけそのまま使える部分で切り出します。
写真では大きさが分かり難いですが、前後を比較する写真は取れないので
金具の大きさや名札入れの大きさは変わっていないので、そのスケールの違いが
分かると思います。
財布や携帯電話入れとして丁度良い大きさにしましたので、
ベルトバックにせずに、肩掛けベルトを通して
ポシェットのような使い方をしています。
呪われた青いランドセルは今も青くて周りになじまず個性を主張し続けています。
思えば当時からひとと同じものが嫌だったという周りになじめないのは
私の個性だったのかもしれません。
名古屋支店 香田雅紀