建て方3
南砂のいえの建て方は
屋根工事へと進みます。
小屋裏の気密の納め方や
それぞれの部材の取り付け方を
ぜひご覧ください。
気密シート
3階の梁桁が掛け終わったら
天井を貼り、
その上に気密シートを貼ります。
天井を貼り、
その上に気密シートを貼ります。
今回、気密シートは「インテロ」という
調湿性のあるものを使います。
調湿性のあるものを使います。
調湿性といっても
室内の湿度を調整するためでなく、
壁の内部の構造体(柱・梁など)の
湿度を調整し、腐食やカビを防ぎます。
室内の湿度を調整するためでなく、
壁の内部の構造体(柱・梁など)の
湿度を調整し、腐食やカビを防ぎます。
下に敷いてある白っぽいシートが
気密シートです。
気密シートは幅が1.5m程度しかないので
何度かに分けて張っていきますが、
隙間ができないように
隣同士は重ねる必要があります。
気密シートです。
気密シートは幅が1.5m程度しかないので
何度かに分けて張っていきますが、
隙間ができないように
隣同士は重ねる必要があります。
その重ね代もメーカーごとに決まっていて、
インテロは100mm重ねる必要があります。
インテロは100mm重ねる必要があります。
100mm以上重なっています。
小屋束
気密シートを貼り終えたら
小屋束を建てていきます。
短い柱のような部材が小屋束になります。
先に敷いていた気密シートに
切れ込みを入れて束を差し込みます。
切れ込みを入れて束を差し込みます。
切れ込みを入れたシートは
先の部分を切り、立ち上げておきます。
先の部分を切り、立ち上げておきます。
四方を気密テープを貼って塞ぎます。
気密テープを貼り終わったら
束に金物をつけていきます。
母屋・棟木
束の取付が終わったら
母屋(もや)と棟木(むなぎ)を
掛けていきます。
写真の束の上に載っている長い木材が母屋で
一番高い束に載っている長い木材
(写真右から2番目の紫の手袋の下の木材)
を棟木と呼びます。
一番高い束に載っている長い木材
(写真右から2番目の紫の手袋の下の木材)
を棟木と呼びます。
棟木は家の中でも重要な部分であり、
建方の終わりの際に行う
催事の「上棟式」は
この棟木の取付が終わったことを
表しています。
建方の終わりの際に行う
催事の「上棟式」は
この棟木の取付が終わったことを
表しています。
南砂のいえでは
上棟式をもう少し後に行います。
上棟式をもう少し後に行います。
垂木
母屋・棟木に溝があります。
この溝の位置に垂木(たるき)を
取り付けていきます。
母屋・棟木は水平に取り付けましたが、
垂木は勾配が付くので溝を入れないと
うまく取り付けることができません。
垂木は勾配が付くので溝を入れないと
うまく取り付けることができません。
垂木を掛け終わったら
屋根の合板を貼っていきます。
屋根の合板を貼っていきます。
合板は千鳥張り(ちどりばり)という
つなぎ目を揃えない張り方をしています。
つなぎ目を揃えない張り方をしています。
つなぎ目を揃えないことで
一点に集中して力が掛かったり、
材料の収縮による変化を少なくします。
一点に集中して力が掛かったり、
材料の収縮による変化を少なくします。
合板はしっかりと固定するために
「どのような釘」を
「どれくらいの間隔」に
打たなければいけないという
数値が決まっています。
「どのような釘」を
「どれくらいの間隔」に
打たなければいけないという
数値が決まっています。
今回は150mm以下の間隔で
釘を打ちました。
ルーフィング
合板を貼り終わったら
ルーフィングを敷いていきます。
ルーフィングを敷いていきます。
ルーフィングとは屋根材の下に敷く
防水シートの事です。
防水シートの事です。
ルーフィングにも
いろいろ種類や商品がありますが、
今回はマスタールーフィングと呼ばれる
耐久性の高いルーフィングを
使用しています。
いろいろ種類や商品がありますが、
今回はマスタールーフィングと呼ばれる
耐久性の高いルーフィングを
使用しています。
ルーフィングには敷き方があり
軒先の方から敷いていき
棟(屋根の一番高いところ)を
最後に敷きます。
軒先の方から敷いていき
棟(屋根の一番高いところ)を
最後に敷きます。
これは雨がルーフィングの上に
侵入してきても
重ねた継ぎ目の部分から
ルーフィングの下の構造材まで
浸み込まないための工夫です。
侵入してきても
重ねた継ぎ目の部分から
ルーフィングの下の構造材まで
浸み込まないための工夫です。
ルーフィングが敷き終わったら
屋根は一旦完了です。
東京支店 小此木恒
屋根は一旦完了です。
東京支店 小此木恒