現場リポート REPORT

建て方2



南砂のいえの建て方を
引き続きお伝えしていきます。

どんどん家のかたちができていく様子を
ぜひご覧ください。



 

大引き



前回の現場レポートの土台敷の後に
大引き(おおびき)と呼ばれる
土台と同様に床を支える
部材を設置しました。
 
大引きは土台と異なり
基礎がないところに置く部材で、
両端を土台に掛けるため
部材が長くなると
中心がたわみやすいため、
長くなる場合は下からの支えが
必要になります。
 


写真の大引きの下についているのが
支えとなる束です。

金属で出来ているので
鋼製束と呼ばれています。

他にも木製の束や
コンクリートブロックの束などもありますが
鋼製束は軽量で設置がしやすく、
丈夫ということでよく使用されます。

 
鋼製束と木材、鋼製束と基礎の底盤は
それぞれ専用のボンドで固定されています。



 

柱建て



大引きの設置が完了したら
いよいよ柱を立てていきます。



柱の先はホゾと呼ばれる
加工がされています。

この突起を梁や土台のホゾ穴と呼ばれる
溝に入れて部材がズレないようにします。
 
1階の柱が建てられました。
 


白と赤の布で巻かれている柱は
上棟式の際に家の中心とする柱になります。





梁桁掛け



柱の次は梁桁掛けを行います。

現場にレッカーが入らないため、
すべてウィンチで運ぶか手上げになります。



柱に比べて梁の方が
大きくて長いものが多いため、
手上げだと大変です。

ウィンチをうまく使用して
梁・桁を掛けました。



 

床合板



梁桁を架けたら
その上に合板を貼っていきます。



今回は3階建てとなっているので
安全面と作業性を考慮して
先に足場となる床の合板を貼りました。




仮筋交い



梁と桁を掛けた後に
仮筋交い(かりすじかい)を
梁や土台・柱などに打ちました。



仮筋交いは写真の斜めに取り付けてある板で
建物の垂直・水平をそろえた後に
ずれないように仮で打つ筋交いになります。
 
最終的には外すため
釘などで軽く止められています。
 


床の貼っていない部分は階段になります。
 
建方のときは、まだ階段を取り付けないので
開いたままになっています。
 


二日目で3階の梁・桁を
途中まで掛けました。

建て方はこの調子でどんどん進みます。



東京支店 小此木恒