基礎工事
南砂のいえの基礎工事が始まりました。
基礎工事は木造建築の中で唯一といっていい
鉄筋コンクリートを使った工事になります。
建物の荷重や受ける力を
地面や支持杭に伝える重要な所になります。
遣り方
遣り方(やりかた)は
建物基礎の配置位置・高さなどの
基準となるもので、
これを頼りに基礎工事を進めていくため、
大切な作業になります。
実際に基礎を打設する場所よりも
外側に水杭(みずくい)と呼ばれる
木の棒を立てていきます。
外側に水杭(みずくい)と呼ばれる
木の棒を立てていきます。
次に水貫(みずぬき)と呼ばれる
板を杭に打ち付けます。
板を杭に打ち付けます。
この水貫は水平を取るためのもので、
基礎の水平の基準はここで決まります。
水貫の下に斜めに
打ち付けてある板があります。
これは筋交い(すじかい)といい、
水杭が傾くのを止める働きがあります。
水貫を打ち終わったら
最後に水糸(みずいと)を張ります。
写真の黄色い線が水糸になります。
この水糸を基準に型枠を組んでいきます。
根切り
遣り方の後は根切り(ねぎり)を行います。
根切りとは地面を掘ることです。
高低差が少ない敷地の木造住宅では
地面から高さ400mm(40cm)程度の
基礎部分は鉄筋コンクリートで
できていることが大半です。
地面から高さ400mm(40cm)程度の
基礎部分は鉄筋コンクリートで
できていることが大半です。
この場合、コンクリート部分は
完成時には見えなくなる
地面の中まで伸びていて、
工法にもよりますが
弊社の場合は
地面から深さ300mm(30cm)程度です。
完成時には見えなくなる
地面の中まで伸びていて、
工法にもよりますが
弊社の場合は
地面から深さ300mm(30cm)程度です。
根切りの際には、
基礎コンクリートの下地となる、
砕石・均しコンクリートも含めた
深さまで掘削します。
基礎コンクリートの下地となる、
砕石・均しコンクリートも含めた
深さまで掘削します。
また、コンクリート用の型枠と
支えを入れるため、
掘る幅もコンクリートの幅より
少し広めに掘ります。
支えを入れるため、
掘る幅もコンクリートの幅より
少し広めに掘ります。
溝状に掘られている部分は
建物の荷重を支える地中梁とよばれる部分で
建物荷重を負担が大きくなる部分に
配置されています。
砕石・転圧
根切りが終わったら、
地盤を突き固めた後に、
砕石を搬入していきます。
根切り後は機械で
土を掘り返しているために
底の部分が均質でなくなります。
土を掘り返しているために
底の部分が均質でなくなります。
そのため、基礎下に
砕石を敷くことで安定化、平滑化させます。
砕石を敷くことで安定化、平滑化させます。
敷均しを行ったら、
再度、突き固め(転圧)を行い
表面の高さ・形状を整えます。
均しコンクリート
転圧が終わったら
均し(ならし)コンクリートを打設します。
このコンクリートは構造躯体とは違い、
基礎の型枠の建て込みや
鉄筋の配置をする際に
施工しやすくするものです。
成増のいえでは地中梁となる
溝の部分のみの打設でしたが、
今回は前面に打設します。
理由は地盤改良の際に
地面に入れた鋼管杭に力を伝えるためです。
基礎に外張り断熱をする場合、
杭が断熱材に当たってしまうと
断熱材がへこんだり、
傷ついたりすることで
断熱欠損につながるため、
前面打設しました。
基礎工事はまだまだ続きます。
東京支店 小此木恒