家づくり
新築住宅の工事中の変更の
メリット・デメリット
住宅建築のプロが納得できる
家づくりのヒントをお話しするブログ。
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今回のテーマは
「新築住宅の工事中の変更」です。
「新築住宅の工事中の変更」です。
住宅会社の中には、
着工前に設備仕様まで
すべて決めてしまって
工事が始まったら基本的に
変更ができない会社がある一方、
着工後も臨機応変に
変更に応じてくれる会社もあります。
着工前に設備仕様まで
すべて決めてしまって
工事が始まったら基本的に
変更ができない会社がある一方、
着工後も臨機応変に
変更に応じてくれる会社もあります。
施主にとっては
どちらがいいのでしょうか?
変更できた方が
融通が利いていいんじゃないの?と
思われるかもしれませんが、
変更が生じれば
当然費用が変わってきますし、
工期にも影響することもあるので
いいことばかりではありません。
今日は工事中の変更の
メリット・デメリットを確認し、
どうすれば金額や工期への影響を
少なくして変更できるのかについて
お話しします。
なお、この記事で
「工事の変更」として扱うのは
設備仕様の変更です。
面積や高さ、壁の位置などの
設計変更が生じた場合は
建築確認申請の変更手続きが
必要になります。
今回はそうした手続きが必要ない
建物内の設備仕様の変更について
お話しします。
目次
1.「現場で変更」のメリット・デメリット
2.費用や工期への影響を
少なく変更するには
3.現場で実際の暮らしを
イメージしてみよう
というか、むしろ納得して
建てていただくために
変更が可能なタイミングで
現場を確認していただくよう
おすすめしています。
現場で実物を確認して決められることは
納得できる家づくりのポイントであり、
お客様にとってのメリットだからです。
例えば、当社で比較的多いのが
照明の変更です。
実際の建物の光の入り方や
明るさを確認して、
追加したり減らしたり、
種類を変えたり。
パントリーなど収納の棚板の高さや数も、
現場で具体的な使い勝手を考えたときに
「変更したい」と言われるお客様が
多い箇所です。
現場で具体的な使い勝手を考えたときに
「変更したい」と言われるお客様が
多い箇所です。
そのほかにも
インターホンの位置や建具など、
実物を見ることで
暮らしのイメージが湧いてきて
変更を希望されるところは
いろいろあります。
空間構成などは
プロの腕の見せどころですが、
細かい使い勝手は住む人に合わせて
考えたいところです。
図面で見るより実際の建物を見た方が
わかりやすいのは当たり前ですから、
自分の目で実物を見て
考える機会があるのは
よいことではないでしょうか。
とはいえ、現場での変更には
デメリットもあります。
まずはお金と工期です。
使うものが変われば
当然費用が変わりますし、
場合によっては
工事の内容が変わったり追加になったり、
新たに発注しないといけないものがあると
入荷を待つことになったりもします。
希望を叶えるためとはいっても、
当初予定していた金額や
入居日が変わると
いろいろなことに影響しますから、
変更なく進んだ場合に比べると
ちょっと大変なこともあるでしょう。
ちょっと大変なこともあるでしょう。
また、注意が必要なのが出来映えです。
変更の内容とタイミングによっては
すでに進んでいる工程を
戻らなくてはいけない場合があります
(費用と工期に影響する
理由でもあります)。
現代の住宅は
様々な機能や性能を備えるため、
目に見える部分の裏に
たくさんの下地や配線、配管が
施されています。
様々な機能や性能を備えるため、
目に見える部分の裏に
たくさんの下地や配線、配管が
施されています。
ですから、一カ所直したいだけでも
その裏にあるいくつもの工事を
やり直さなくてはいけない場合が
あるんです。
その裏にあるいくつもの工事を
やり直さなくてはいけない場合が
あるんです。
もちろん丁寧にやり直しますが、
一度できあがったものを
つくり直すわけですから、
どうしてもゼロからつくったときと
同じようには仕上がらないことが
あります
(見た目に違和感がないようには
仕上げますのでご安心ください)。
一度できあがったものを
つくり直すわけですから、
どうしてもゼロからつくったときと
同じようには仕上がらないことが
あります
(見た目に違和感がないようには
仕上げますのでご安心ください)。
このようにいくつかの
デメリットもありますが、
自分でとことん考えたい人にとっては
実物を見て決められることに勝る
メリットはありません。
デメリットもありますが、
自分でとことん考えたい人にとっては
実物を見て決められることに勝る
メリットはありません。
逆にいうと、
着工前にすべて決めてしまう会社なら
費用も工期も仕上がりも
すべて予定通りに進むところが
メリットだということですから、
忙しくて家づくりに
あまり時間をかけられない人や
計画通りに進めたい人には
こちらがよいかもしれません。
こまめに打ち合わせをして
支障のないタイミングで
確認・決定していくことが肝心です。
先ほどもお話しした通り、
目に見えるものをつくる前には
必ず下地など準備段階の工事がありますし、
もちろん発注も必要です。
つまり、発注や準備段階の
工事の前の変更であれば
スムーズに工事を
進めていくことができるんです。
その期間の変更なら減額もあり得ます。
現場で変更できる会社を選ぶ場合には、
工事が始まってからどのくらいの頻度で
打ち合わせをするのかも
確認しておくといいですね。
2週間に1回など
こまめに打ち合わせを行う会社なら
工事の進捗に合わせて
変更も相談しやすいでしょう。
※実際に変更可能な期間は
工事の内容によって異なります。
変更したい箇所の最終決定がいつなのか、
早めに現場監督と打ち合わせしてください。
でも、ほとんどのお客様にとって
初めての家づくりですから、
どのように考えていけばよいのかが
わからないという方も
たくさんいらっしゃいます。
現場で実際の暮らしをイメージするって
どうすればいいのでしょう。
具体的にイメージしやすくなるのは、
やはり上棟後です。
建物のカタチができて、
どこにどのくらいの大きさの
部屋ができるのか、
部屋と部屋がどのように
つながっているのかなどが
体感できるようになります。
さらに、階段ができて
2階に上がれるようになったら
生活全体を考えられるようになります。
そうなったら、
何度でも現場に足を運んで
自分たち家族の生活を
シミュレーションしてみてください。
現場に行く前日の実際の行動を
再現するとわかりやすいでしょう。
学校や仕事から帰ってきたら、
どこにカバンを置きますか?
携帯はいつもどこに置いていますか?
どこで着替えますか?
どこで洗濯して、どこに干して、
どこに片づけるのが使いやすいですか?
どこに片づけるのが使いやすいですか?
といった具合に、
平日と休日の生活パターンを
現場で試してみてください。
平日と休日の生活パターンを
現場で試してみてください。
「ここにコンセントがほしい」
「ここに収納があるといい」
といった生活に即した
細かい要望が見えてくるはずです。
今の家から持っていく予定の家具なども
頭の中で現場に置いて
シミュレーションしてみてください。
頭の中で現場に置いて
シミュレーションしてみてください。
この時期なら、造付家具に
変更するなんてことも可能ですから。
どちらにも一長一短があります。
<現場で変更できるメリット>
実物を見て決められる。
<現場で変更できるデメリット>
費用と工期、仕上がりに
影響する場合がある。
自分でとことん考えたい人には
現場での変更OKの会社が、
家づくりにあまり時間がかけられない人や
計画通りに進めたい人には
着工前にすべて決めてしまう会社が
いいでしょう。
住宅会社を決める前に候補の会社が
どのような方針なのかを確認して、
自分に合った会社を選びましょう。
変更OKの会社を選ぶときには
工事が始まってからの
打ち合わせの頻度も確認し、
できるだけこまめな打ち合わせで
発注・下地工事前に
最終的な相談をさせてもらえるように
あらかじめお願いしておくのが
よいでしょう。