日本の木の家づくり(株)中島工務店

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現場リポート

屋根工事

お施主様が住まいづくりを考え始めたのは2017年7月のこと。
当初は古くなた母家を建て替える予定でしたが、
敷地までの道路が狭く途中に鳥居があるなどして工事車両の通行が困難。
そのため所有する田んぼを埋め立てて新しい住まいを建てることを決意。
住まいづくりの想いは・・・
この地に生を受けたことをご先祖に感謝し子孫に価値ある財産を残すこと。
そんな想いを込めてここ城田寺での住まいづくりがスタートしました!

竣工予定:2020年8月末
延床面積:167.28㎡(50.60坪)
建物概要:長期優良住宅・木造2階建て
建物性能:耐震等級3・断熱等性能級4
設計監理:中島工務店設計室 小林尚長

投稿日/ 2020年06月14日
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屋根工事

屋根工事

2020年4月30日に上棟式を終えた「城田寺のいえ」は、すぐさま屋根工事に取り掛かりました。

「城田寺のいえ」は中島工務店の家づくりでは数少ない“寄棟(よせむね)”という形状です。

これはお施主様の強いご要望で、屋根形状は寄棟で瓦は平板瓦でとのことでしたので、

ご提案時よりそのように設計をさせていただきました。

 

2020年5月上旬、

まずはルーフィングを紙押さえで止め付け“瓦桟”となる下地取り付けのための墨出しをします。

ここで流れ方向の瓦を割り付けるのです。

そして最初に水下側の軒先部材“広小舞”を取付け、墨に合わせて瓦桟を取り付けていきます。

“瓦桟”は水下側から取り付けていきます。

この“瓦桟”の役割はステンレスビスで瓦1枚1枚を止め付けていくための下地になります。

棟には棟換気部材の“ザ、換気Ⅱ”(浅野化学)を使用しています。

これは“切妻(きりづま)”形状の屋根でも同様で棟換気として標準採用としています。

ただ“寄棟”は棟の水平距離が短かく必要な換気量を確保できないため、

小屋裏換気扇を併せて設置しました。

採用したのはSEIHOの“風之介ブロアー”主に熱気対策用です。

システムコントローラーで小屋裏の温度を感知し自動で入り切りの切り替えをしてくれます。

下屋の小屋裏換気部材は“ゲヤピア”(ふたば商事)です。こちらも標準採用。

瓦の形状に関係なく使用できるので和瓦、平板瓦、S瓦でも難なく取り付けられます。

ここまでは瓦を葺くまでの準備段階です。

 

2020年5月連休明け

新型コロナによる緊急事態宣言はこの時はまだ解除されていませんが、

晴天のもと、瓦揚げが始まりました。

瓦揚げ用昇降機で一気に瓦を屋根に揚げていきます。

使用する瓦は“F FLAT”(新東)の平板瓦です。色は銀黒。重みのある深い色をしています。

いぶし色より黒っぽい銀色で重厚感があるので多く採用される色です。

“寄棟”の象徴として以前は隅棟を採用していましたが、今は“廻り隅瓦”を標準としています。

棟に冠のように被せるのではなく平部と同一面で納まるので一体感がありスッキリします。

少々割高になりますがその価値はそれ以上のものになります。

当然ですが、瓦は水下側の軒先から葺いていきます。

軒先先端の“広小舞”と“瓦桟”に瓦を据え、1枚1枚丁寧に位置を決めステンレスビスで取り付けます。

軒先が一直線に揃いました!

下から見上げるとこのラインがよく見えますので特に神経を使うところです。

軒先から葺き始めた瓦は頂点の棟に向かって1枚1枚丁寧に葺いていきます。

“切妻”の場合は一列ずつ順番に昇っていきますが、

“寄棟”の場合は渦を巻くように回りながら棟に向かって昇っていきます。

下屋には“谷部”がありますので瓦を葺く前にガルバリウム鋼板で加工して取り付けていきます。

ここは板金屋さんの仕事。手際よく分担して作業を進めます。

大屋根に続いて下屋も同じように軒先から瓦を葺いていきます。

下屋と壁が取り合うところは“のし水切り”を取り付けますが、

その下地は木材を加工して大工さんが取り付けていきます。

“谷部”と“のし水切り”が綺麗に納まったところで屋根工事は完了です。約2週間の工程でした。

“寄棟”は“切妻”に比べてより多くの手間と時間がかかります。なのでその分やり甲斐もあります。

手前にある突起物は何だと思いますか? これは“雪止め瓦”です。

雪止めって多雪地域だけ使用するものと思われがちですが、そうではないのです。

たまにしか雪が降らない地域の方が屋根に積もった雪への意識が低いうえ、

すぐに雪が解けて落雪し易く危険性も高いので、

中島工務店の家づくりでは屋根形状や屋根の仕様に関係なく原則として設置しています。

どうぞ葺き上がりをご覧ください! “廻り隅瓦”が一直線に棟に向かって揃っています。

平板瓦が重なる横のラインが強調されてとてもスッキリして見えます。

縦、横、斜め! どこを見てもピッタリ揃っていて気持ちいいです。

このアングルで撮れるのは工事関係者の特権ですね!

「城田寺のいえ」は屋根工事が完了し、軒先から軒裏の仕上げ、そして樋の取付けへと進みます。

サッシの取り付けも完了しましたので、順次外壁の仕上げへと工程は進んでいきます。

仮設足場が解体されてベールを脱ぐ日も近づいてまいりました。

 

次回は建物の性能の部分である断熱工事をリポートいたします。

どうぞお楽しみに!

 

設計・監理 小林尚長

 

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