「都会の人に第二のふるさとを」
"ヒノキの郷土"加子母(かしも)発、「共感」と「実感」の住まいづくり

地域と生きる、中島工務店

中島工務店は、岐阜県中津川市加子母(かしも)に本社を置き、土木工事、公共建築工事、住宅建築、社寺建築を手掛ける工務店です。「できることは全て自分達の手で、自分達の商売として」をモットーに、コンクリート製造、構造材・造作材加工、地域の特産品販売、農業など、過疎化の進む地域での雇用確保を目指し、工務店の枠を越え地域ぐるみで多角経営を行ってきました。お陰様で今年で創業57年を迎えます。

「産直住宅」の取り組み

約28年前、私達の地域興しの取り組みに新たな目的が加わりました。それは「森林の保全」です。当時"外材"と呼ばれる安い輸入木材に押され国産木材の需要が激減し、山の手入れもままならない状況でした。そんな背景の中、当時の村長の助言を受け、地域や行政とタッグを組み、「東濃ひのき」や「長良すぎ」といった優良な岐阜県産木材と、地域の伝統的な木材加工技術を駆使した木造住宅を全国にお届けする、いわゆる「産直住宅」を開始しました。現在では、中部地方の他に、関東・関西地方にそれぞれ支店やモデルハウス等の活動拠点を設け、山元(やまもと)加子母発の"凝り性の、凝り性による、凝り性のための"住まいづくりを、住まい手と一緒に楽しんでいます。

「共感」と「実感」の住まいづくり

住まいづくりにおいて、私達が大切にしていることは、一人一人のお客様の「共感」と「実感」です。自社工場による一貫した生産体制と卓越した技術力はもちろん、私達の地域興しと森林保全への取り組みに「共感」して頂き、そして人生で最も高価な買い物に「実感」を持って住まいづくりの過程を楽しんで頂きたい。そんなお客様の「共感」と「実感」をサポートするために、私達は「水と緑の勉強会」を開催しています。

「水と緑の勉強会」

「水と緑の勉強会」は、春と秋の年2回、住宅建築をお考えのお客様を対象に開催する1泊2日の勉強会です。加子母へお越し頂き、森林育成、伐採、製材、構造材加工、内装材加工、そして建築現場をご見学頂きます。木造建築における"川上から川下"を、加子母の数十キロの範囲でご覧頂けるのは、山元である私達に与えられた贅沢です。「この木材はどこから来るのだろう」そんな素朴な疑問への答えがここにあります。
この勉強会のハイライトのひとつは「神宮備林(美林)」の見学です。神宮備林とは、伊勢神宮が20年ごとに行う「式年遷宮」に必要な木曾ヒノキが備蓄されている国有林です。日本でも残り少ない350年以上の年輪を数える貴重な木曽ヒノキの天然林を見学し、森林の生い立ち、はたらきや機能、木材の大切さ、木材を有効に利用することの意味など、「地球温暖化防止」のために、私たちができることを学びます。

産直住宅、森林保全、そして環境共棲

約28年前に始まった私達の「産直住宅」の取り組みは、昨今のエコブームにあやかったコマーシャリズムではなく、目の前で日に日に手入れ不足となる山林を危惧し、健全な森林育成を目指した地域ぐるみの取り組みでした。北極の氷が解けて海に落ちる映像や、沿岸部の集落が海に沈んだ映像を見て刹那の罪悪感を受けて俄(にわ)か仕込みの対策を打つだけでなく、森林資源を住宅づくりの材料として活用し、そのあとまた豊かな森林を再生するという恒久的な循環が、地球温暖化防止対策の大きな切り札の一つです。

都会の人に第二のふるさとを

私達の住まいづくりは、建物の完成で完結するものではなく、それからの末永いお付き合いの始まりです。定期点検や住まい方アドバイスでお付き合いして頂くのはもちろんですが、建物のお引き渡しの後でもお客様に加子母へお越し頂き、山村文化を満喫して頂けることも私達の住まいづくりの特徴です。
その始まりとして、「ふるさとまつり」があります。前年1年間で住まいづくりをさせて頂いた住まい手を1泊2日で8月の加子母にお招きする感謝祭です。社有の「大黒柱の森」で小さな苗木を植樹して頂くことで、ささやかではありますが森林育成の循環の一部を担って頂きます。そして搾りたての牛乳を飲んだり、トマトをかじったり、沢を散策したり、魚を釣ったりつかんだり、バーベキューを楽しんだりと、山のキャンプをお楽しみ頂きます。

楽しみの宝庫、加子母

その他にも、加子母にはたくさんの楽しみがあります。弊社社長・中島紀于(のりお)が主宰する「かしも山歩倶楽部倶楽部(さんぽくらぶ)」は、年4回開催し、約10kmの木曽越林道を歩きながら加子母の新緑や紅葉を堪能し、山菜てんぷらなど地元の味を楽しみます。年間参加者は延べ250人を超えています。また、開催15回を重ねる加子母の夏の風物詩「かしも木匠塾」では、夏休みの2週間に関東・関西地方の大学生が加子母で木造建築に挑みます。歴史と伝統を伝える明治座(明治27年に建てられた芝居小屋。最近では十八代目中村勘三郎の襲名披露公演もありました)では、毎年「クラッシックコンサート」や「地歌舞伎」が催され、たくさんの方々がお越し下さいます。私達の住まいづくりは、そんな加子母の山村文化への入り口であり、地域ぐるみのお付き合いのきっかけの一つなのかも知れません。

ようこそおかえり、加子母へ

私達の加子母は、日本のどこの山村とも同じように過疎化・高齢化が進んでおり、このままでは地域の維持すら困難視されています。しかし加子母には先人から受け継いだ豊かな木材資源と卓越した技術があります。これからも「産直住宅」を軸とし、都会の人に住まいづくりを積極的にご提供し続けます。
国破れて山河あり。迷走を極める日本でも、変わらずこれだけ豊かな森林資源が存在します。地域が一丸となり山村文化と田舎(いなか)気質(かたぎ)を大切にし、森林を守り続ける山元、加子母。自然と活気に溢れた加子母へ、是非ともお越し下さい。