プレカットは現代の在来工法の木造住宅では欠かせない工程で、昔は大工が現場で刻んでいた継手や仕口を機械で効率的に作る為、早く、制度の高い加工が可能になりました。

木の良さ、木の美しさを活かすために

私たちがプレカット工場で行っている仕事は、主に2つあります。まず設計者が書いた図面をもとに、いかに木を刻んでいくかをCADでデータ化すること。設計者や現場監督と打ち合わせをし、プレカットの機械が継手(木材を継ぎ足して長さを伸ばすための接合部分)や仕口(木材が直角または斜めに交わる接合部分)をどのように刻むのか決めていきます。
もう一つは、木に番号をふり、どこにどの木材を使うのかを決めていく「番付」の作業です。木材にはたくさんの節があり、表情があります。節のない木ばかりを使うことができればベストですが、その分コストが高くなってしまいますし、多くの木材が無駄になってしまいます。使われる位置によって、「この面は表に現れるからここに配置しよう」「右側は壁に隠れる部分だから、節の多い方を使おう」など、一本一本吟味します。中島工務店が建てる住まいは、木部がそのまま表れ、デザインそのものとなっている部分が多いので、この作業は非常に重要です。




最新の技術と伝統の技で、細かな要望まで対応

一言で木を使うと言っても、木は生きもの。使う際には、様々な配慮が必要になります。例えば、乾燥を助け、割れを防ぐための背割の位置を考慮し、立っていた時の状態のまま使うことができるよう、上下も指示しなければいけません。梁の強度を保つには、木の背中と腹の位置は重要なポイントとなります。末(上側、梢の方)と元(下側、根本の方)の向きも揃えなければいけません。
部材や状況により、機械だけでなく大工さんによる手刻みが多いのも特徴です。この工場では部署ごとに1人ずつ必ず大工さんが付くようにしています。
プレカットの高い技術力と確かな経験をもとに行う手刻みを組み合わせることで、より加工精度を高め、かつお客様の要望に細かく対応できるよう努めています。

すばらしき故郷の自然を「守り」「育て」「使う」

ほ私は加子母に生まれ、一度は愛知県の自動車関連会社に入社。しかし、いつかは加子母に戻りたいと考えていました。私の育った加子母は、山には山菜・木の実・イノシシやクマが息づき、川を覗けば淡水魚の水族館のよう。しかしそんな加子母も、温暖化が原因でしょうか、冬も以前より暖かく感じられるなど、徐々に変わってきました。一度壊れた自然を元に戻すのは大変なこと。いや、本当は元には戻らないのかもしれません。それでもまだまだ加子母には多くの自然が残ります。だからこそ、こんな大切な自然を守り、育て、そして使って循環させることに取り組まなければいけません。特にこの「使う」が大切だと思っています。