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フタムラ棟梁も健闘中!

投稿日/ 2010年11月29日

2010年11月29日(月)

大相撲九州場所は白鵬の優勝で幕を閉じました。優勝こそ逃しましたが、38歳の大関魁皇は大健闘しました!

愛宕Ark」の魁皇こと、フタムラ棟梁も日々健闘しています。瓦や造作工場の話で肝心の大工工事をリポートしてませんでしたが、工事は着々と進んでいます。それでは少し時間を巻き戻してリポートすることとしましょう。

造作工事の基本は、まず外部周りを”仕舞って行く”ことです。開口部には敷居と鴨居を取付けるんですが、真壁の鴨居や敷居の取り付けは、すでに技と手間を要する作業です。 

まずは鴨居の小口にホゾを作ります。鴨居の取付け方法には、小口をスパッと切って取付けるだけの「イモ」なる取付け方法がありますが、当社は鴨居・敷居にはホゾを作って、その相手となる柱には相手となるホゾ穴を掘り取付けることを標準としています。

完成後の見た目はさほど違いませんが、イモで付けてある鴨居や敷居は、数年の内に柱との間に隙間が出来てしまいます。見えない所に一手間余分に掛けることが、時間の洗礼にも耐える上質な仕事の条件です。 

鴨居を取付ける前に、最後にもう一カンナを掛けます。薄い薄い桧のカンナ屑が、何とも良い香りを放ちます。

  

さて、次は「床揚げ」です。建て方の始まりである「土台伏せ」で、基礎の立上がりに埋め込んであるボルトで土台を留め付けましたが、それを繋ぐように大引を入れて行きます。大引は下から鋼製束で支えられ、その上に床下地の構造用合板が敷かれます。

  

構造用合板(28mm)が土台や大引に釘留めされて、建物に水平方向の強さを与えます。ここ数年で一気に普及した「ネダレス工法」です。

土台と大引の間に断熱材を仕込みます。旭ファイバーグラスの「アクリアUボードピンレス」と言う、何とも長い名前の床用断熱材です。厚み80mmで、断熱性能に加え、施工性の非常に高い断熱材です。

キッチン周りは電気設備工事業者の野村さんがお手伝いしてくれました。電線が上手く床上に出るのを見届けたいそうです。ここにも”カンネツ”な職人が一人。

そしてお次は外壁の「防水透湿シート」張り。”防水透湿シート”、読んで字のごとく、水は防ぎ湿気は透すシート。現代の家造りにおける外壁防水の要です。

そして今日、内部造作は次の見せ場に突入。2階の床張りです。「愛宕Ark」の2階の床は、私達の家づくりの特徴の一つ、杉の厚板の「踏み天井」です。昔からある工法で、梁桁の上に40mmの厚板を張り、上面を踏めば床、下面を見上げれば天井と言った具合です。両面が仕上げで、通常の床張りに比べ気の遣い様は倍以上。 

凹凸加工の床板を順番に嵌めこんではビスで留め付けて行きます。凹凸がきつくて、こちらを叩けばあちらが外れ、あちらを叩けばこちらが外れ、を繰り返し少しずつ嵌めこんで行きます。一枚一枚を慎重に見極めながら、重要な部屋には節の具合のよい物を優先的に張って行きます。全てに根気が必要です。

杉の厚板。すでに足触りの優しさが実感できます。

中島 大地