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第8回 下地こそ丁寧に

投稿日/ 2018年1月24日

少し遅い新年のごあいさつではありますが、あけましておめでとうございます。

現場では電気配線や給排水の内部配管を終え、内外装共に仕上げ材を組み付ける前の下地造りが最終段階に入っています。

外装は耐力面材の外側に防水層を設け、その上に通気層を設け、その上に防水紙を貼った後、ラス網をかけています。スチライト工業のK2モルタルという軽量モルタルを用いますが、専用のラス網になっています。

内装は柱間に高性能グラスウールの断熱材を入れ、その上に胴縁を通してから内壁下地材となる石膏ボードを貼ります。胴縁を入れるのは、よく乾燥した構造材を用いてもどうしても起きるわずかな木材の曲りやひねりにより内壁仕上げ材にひび割れ等が生じることを防ぐためです。

勾配天井を用いるこの現場では屋根の断熱材は垂木間に高性能グラスウールを詰めており、その下には防湿フィルムを貼り、湿気を入れないだけでなく、グラスウールの上に透湿防水紙を貼り、その上に通気胴縁による通気層を設けて熱や湿気を逃がすようにしてあります。勾配天井の仕上げは杉の赤身の無垢板張りです。

内壁・外壁・屋根の下地は文章で書いても複雑で分かりにくいものですが、実際に施工するのも手間がかかり、大変です。しかしこの下地をしっかりと施工しないと仕上げ材の納まりや見栄えだけでなく、断熱性能や気密性能という性能の確保に寄与し、経年変化によるひび割れや剥落といった事態の原因にもなります。見えなくなる部分ですがしっかりと時間と手間をかけて作り込みます。ドラマチックに家の形が一日にして立ち上がる建て方の後、一転して、念密に・詳細に組み上げていく内外装は地味ですがもっともその工務店の家づくりに対する取り組みが見えてくる部分かもしれません。 写真ではとても全てを伝えることができないことを口惜しみつつ、つたない文章で少しでもお伝えできればと思うところです。