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東京・桜台の加子母子屋 解体工事

投稿日/ 2018年1月12日

11月上旬には仮住まいへのお引っ越しが済んで旧宅の解体が始まりました。

お祖母様の時代の住宅建築は自然素材がふんだんに使われていました。

建具も外部のアルミサッシ以外はほとんどが手づくりの建具ばかりでした。

また、造り付けの押し入れに抽出(ひきだし)など。これが普通の住宅でした。

棟梁が作り手の主役で取り巻きの職方さんが街には必ずいた時代でした。

今はすっかり、建材ばかりの家が多くなりましたが、中島は昔と同じ普通の家づくり。

自然の素材を素直に使う家づくりをしています。時と共にまた、懐かしい家になります。

昔と変わってきたのは、温熱環境の考え方。断熱と気密は隔世の感があります。

旧宅の断熱材は簡素なグラスウールが申し訳程度に入っていました。

断熱材のない家も多かった昭和。当時では先端素材だったのでしょう。

内壁そのものも小舞竹に土塗り壁が主流でした。今ではかえって贅沢な下地ですね。

小屋裏には電気配線も碍子(ガイシ)配線が見られます。半世紀前のスタンダード。

半世紀の思い出も少しづつ解き放たれていきます。寂しさもありますね。

当時は手間暇かけて造った住まいも数週間で形が無くなりました。

 

解体工事の後半で思わぬものが出て来ました。古井戸です。

敷地の北側の境界線に近く、H様のお父様が幼少の頃の記憶にあった程度のもので

忘れられていました。地表から2mほどの水位です。

今後も使うあてが無いので砂締めして埋設することにしました。

息抜きのパイプを残して埋め戻ししました。建物には干渉しない位置だったので一安心。

整地も完了して更地になりました。

この後は良い日取りで地鎮祭を行います。

 

東京支店