☆中島工務店メールマガジン9月号☆ vol.51 2014年9月15日配信☆

__c0__様
(※このメルマガはHTMLメールです。X印が出ている方は画面の上方のメニューバーをご覧ください。「ダウンロードする」や「画像を表示する」をクリックすると写真もご覧いただけます。)



●2 季節の扉

本当に暑い入道雲の真夏の太陽を見ずして9月に入ってしまいました。日本全国で集中豪雨の大災害が起きました。
広島では真夜中の雨で山が崩れて土石流が大勢の人を呑み込みました。日本中で記録的な雨量を計測しました。これが異常気象だと言えなくなりました。これが通常になってしまったとすると私達は何処に家を建てたら良いのでしょうか。バケツをひっくり返した様な雨が何時、何処に降るか不安でなりません。もしそれに当たれば今の川では水を吐き切れません。今の山は全て山崩れを起して土石流になって街を呑み込みます。竜巻だってあるのです。
この半世紀で地球の様子はがらりと変ってしまいました。温暖化と放射能にまみれた地球にしてしまったのは他ならぬ私達なのです。戦争をやっている時では無いのです。地球をこれ以上傷めない様に私達が決断せねばなりません。何よりも私達の住む地球の健康を取り戻さねばなりません。

 

中島 紀于代表取締役 中島 紀于
ブログ書いてます>>> http://norio.kinoie.in/



●3 森の不思議

むらの観光、地域再生について 2 (馬瀬里山ミュージアム)

20年ほど前に私は、「付知川流域丸ごと博物館」構想を提案して地域の反響を得ましたが、以来この地域では、古くから守られてきた景観の維持や、生活文化の発展を地場産業である「産直住宅」づくりと一体にして取り組まれてきています。それは、公共建築物の木造化に象徴されるように、東濃ヒノキなど豊富な森林資源を有効に活用して、在来の木造住宅づくりを推進し、切り妻の大きな屋根を持つ町並み景観が維持され、そのことが木材産業の町として全国に知られるようになり、同時に地域の発展に結びついてきています。
一方、馬瀬地方自然公園づくり委員会は、昨年から地域発展のため「馬瀬里山ミュージアム」構想を取り入れたいと、岐阜県立森林文化アカデミーにその基礎調査を委託し、このほどその報告会が開かれ、馬瀬里山ミュージアム運営連絡会議が設立されました。この二つの地域の「付知川流域丸ごと博物館」あるいは「馬瀬里山ミュージアム」による地域振興の取り組みについて考えてみたいと思います。
岐阜県立森林文化アカデミーによる基礎調査報告書は、「森林づくり」・「馬瀬里山ミュージアム」の基礎調査及び、「里山ミュージアムの将来像」からなっています。基礎調査では、自然資源、社会資源の二つを調査対象とし、自然資源としては里山林、既存森林公園、風景林、巨木、魚付き保全林及び沿道景観を対象として標準地調査(プロット調査)が行われています。調査対象地の選定理由は明確ではありませんが、くるみ淵ほか6カ所となっています。社会資源は、昔や今の仕事、自然との関わり、食べ物、生活様式、遊び、昔の催事などが調査項目として挙げられ、その調査は、住民集会、古老への聞き取りを中心に、漁法、食と食材、里山利用、水の利用、仕事となっています。
里山ミュージアム構想の活動展開・進め方については、「馬瀬里山ミュージアムへ将来像と進め方について」として、山形県朝日町エコミュージアムのガイドツアー、熊本県水俣市の「村丸ごと生活博物館」が参考として採用されています。   
さらに、「ふれあいマップ」(人々の生業、食文化、昔の暮らしや遊びの要素を地図に表現したもの)の活用、「さとやま生活博物館」(未だどこにもない日本初の将来像)が提案されています。
そのほか調査で得られたものとして、よそ者(原文のまま)にとって目新しい出来事が浮き彫りになり、「価値観の差が地域活用の資源になる」。さらに今後は、馬瀬里山ミュージアムへの関心が薄い地域住民に対して、時間をかけて賛同者を得るようにするよう提言され、最後に、小田切徳美農業経済学者による「地域おこし協力隊」等が事例として挙げられています。
以上が報告書の概要です。残念ですが率直に言ってこの調査報告書ではよく理解できなくて不安です。第一に里山をテーマとしているのに、里山に関する分析がないのが不思議です。これを推進するとなれば、時間をかけて検討することを提案し、その理由をいくつか挙げてみたいと思います。
言うまでもなく里山とは、人の生活圏の周辺の低山地から田や畑などの耕作地、溜池や小川などの全体を意味しており、遠い昔から、人の生活に密接に結びついてきたエリアです。そこは林地・草地・湿性地などの多様な植物相に、多くの種類の動物や野鳥などが棲息し、独自な生態系を形成しています。近年、これが注目されるようになっており、そういう面から言えば観光資源としては面白いのかもしれません。
馬瀬の里山エリアは、本州中部の温帯林でミズナラやコナラを中心とした落葉広葉樹を中心とした森や林(竹林)で構成されています。馬瀬の林業の主流は、奥部の国有林における木材生産とは異なって、民有林では製炭が盛んに行われていました。昭和30年代のいわゆるエネルギー革命以前は主として薪炭林として萌芽力の強いミズナラやコナラの性質を生かして、概ね30年周期で伐採して製炭やシイタケなどの原木として使用され、結果として今風にいう持続可能な循環型の森林利用が保たれ維持されていました。
エネルギー革命によって、石油やガスが使われるようになってからは、国土緑化運動の推進とともに、農地や住居地周辺にまでスギやヒノキが植林され、これまでの里山としての機能も様相も大きく変化しました。薪炭製造を業としていた村民は転職し、「炭焼きさ(ん)」と呼ばれて村に移住していた人たちも村を離れて行き、基幹産業である林業はじめ村の産業構造まで大きく変わらざるを得なくなりました。その後、全国の山村と同様に林業は衰退し、住民の暮らしから「山」は遠ざかってしまいました。
里山を新たに活用しようとする今回の構想では、真っ先に馬瀬の里山としてのエリアとその状況を把握することが必要となります。その中身として、日本の森林帯の区分における中間温帯林、あるいはブナ帯としての大きな括りに加え、現在の見た目の「森林の姿」から、相位(林相)区分のうえに、これまでの森林の経歴(取り扱われ方、災害歴)などについても区分して考える要素となるでしょう。
里山の林相又は現在の林分内容が、仮に里山としての機能が損なわれているとすれば好ましい姿に回復させるなど、より機能を高める手立てが必要になってきます。里山などの基本的なあり方と取り扱い、そして目指す方向(林型)を明確にする必要があるのではと考えられます。
馬瀬地区の特筆される里山の存在を明確にしたうえで、社会経済条件やその背景についての分析が続き、馬瀬の里山としての自然資源のあるべき姿と、それに近づけるために必要なこと、それが馬瀬地域の新たな産業であったり、経済活動であったり、馬瀬で暮らし続けようとする住民の生活であったりで、このことそのものが、里山をテーマとする「ミュージアム」の展示物になり観光資源となるということを明確に提言すべきかと思うのです。
この二つのミュージアム、森林の姿で比較するとすれば、付知川流域丸ごと博物館は「ヒノキ林」が、馬瀬里山ミュージアムは「ミズナラ、コナラの広葉樹林」が、重要なその背景となるのでしょうか。

中川 護(中島工務店 総合研究所長 中川 護 )



●4 住宅豆知識

国立台湾科技大学の日本大工技術ワークショプ

ここ数年でお手伝いさせて頂いた兵庫県のプロジェクト旧木下家住宅修復や旧武藤山治邸復元でご一緒した神戸大学に当時台湾から留学していた宋さんが、現在台湾の国立台湾科技大学建築文化研究室の准教授をされています。宋さんよりご依頼頂き、科技大学の大学院生を対象とした「日式木作工作営」(日本大工技術ワークショップ)に中島工務店がお手伝いさせて頂くこととなり、4月10日〜15日で中島大地と松下智廣棟梁が台湾に行って来ました。

台湾には日本統治時代(明治時代)に日本人技術者により作られた木造建築物が現存しており、王教授率いる建築文化研究室ではそれらの調査や再生方法を研究しています。そこで今回のワークショップでは、古民家再生で用いられる継ぎ手「尻挟み」のきざみを行いました。

まずは松下棟梁がその妙技を披露し、

あとは学生さんがひたすら作業をする。

ノミの手入れ方法に関する座学も。
放課後は課外事業も。有名な士林夜市へ出掛け、お祭り好きな台湾のお国柄を学びました。
圓山地区にある臨済宗台湾支部の本堂も見学しました。
4日間のワークショップの課題として、こちらからは2つの継ぎ手を準備していましたが、学生さんは休む間も惜しんで取り組み、最終的には学生さんのリクエストの隅木を含む4つの課題を済ませることになりました。

台湾に現存する明治時代の日本建築、台湾における日本建築への興味の高さ、学生さんの貪欲な学びの姿勢。講師として招かれた私達もたくさん学ばせて頂きました。このようなご縁一つ一つを大切にし、中島工務店が、木造技術の日本と台湾のパイプになれればと感じました。

(本社 中島 大地)

○メール配信の解除、アドレスの変更はこちらからできます。
https://d.blayn.jp/bm/p/f/tf.php?id=npsg

※弊社に興味をお持ちいただけましたら、是非このメルマガを知り合いの方にもご紹介ください。

100年住める家づくり。
木の家を建てるなら、中島工務店にお任せください。

----------------------------------------------------------------------
発行元 株式会社中島工務店
会社ホームページ:http://www.npsg.co.jp
住宅部ホームページ:http://kinoie.in
社長ブログ:http://norio.kinoie.in/
社員リレーブログ:http://npskobe.exblog.jp/
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
□東京・新木場ショールーム (計画中)
□大阪彩都モデルハウス 〒562-0028 大阪府箕面市彩都粟生南1-16-29 TEL/072-726-2400
□長久手スタジオ 〒480-1151 愛知県長久手市久保山1925 TEL/0561-61-3301
□可児モデルハウス(LITTLE KASHIMO) 〒509-0214 岐阜県可児市広見4-11 TEL/0574-62-6530
□中津川モデルハウス(SUN) 〒508-0011 岐阜県中津川市駒場字青木447-50 TEL/0573-62-3358
□かしもショールーム 〒508-0421 岐阜県中津川市加子母1361-25 TEL/0573-79-3958
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◆本社 〒508-0412 岐阜県中津川市加子母1005番地 TEL/0573-79-3131
◆東京支店 〒136-0082 東京都江東区新木場3-4-10 TEL/03-3521-7773
◆関東社寺支店 〒333-0831 埼玉県川口市木曽呂727 TEL/048-290-7021
◆神戸支店 〒651-1101 兵庫県神戸市北区山田町小部字惣六畑山2番1 TEL/078-595-1838
◆名古屋支店 〒480-1151 愛知県長久手市久保山1925 TEL/0561-61-3301
◆中津川支店 〒509-9131 岐阜県中津川市千旦林字西垣外230-1 TEL/0573-68-5785