☆中島工務店メールマガジン6月号☆ vol.36 2013年6月7日配信☆

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  • 1 中島工務店からのお知らせ
  • 2 季節の扉  〜代表取締役 中島 紀于〜
  • 3 森の不思議 〜中島工務店 総合研究所 中川護〜

*⌒*⌒【 中島工務店からのお知らせ 】 ⌒*⌒*


●2 季節の扉

6月に入りました。27℃まで気温が上りました。草木は一気に育ちます。早緑の葉は深緑になり木々の間を吹き抜ける風は若葉の薫りがします。正に風薫る初夏です。
朴の葉は腰が出来て香りも出て来ました。大柄な真白い花はジャスミン系の強い香りを辺り一面に発散して虫達を誘います。朴葉すしは今が旬です。酢飯を朴葉に乗せて好きな具でトッピングし二つ折りして寝かせます。昔から「さなぶり」には欠かせない食物です。
南北街道の花植えもしました。日曜の早朝、村民総出でベゴニアを植えました。正にお祭でした。これから秋まで加子母を通る人の目と心を楽しませてくれます。お客様と木曽越峠を登ると山つつじが見事な紅を見せてくれました。葉の緑と紅がとても良く調和します。
木曽谷の大崖の上から新緑がすばらしい。
谷を登ってくる薫風に吹かれ乍ら初夏の幸せを皆んなで味わいました。今が一年で一番良い気候だとしみじみ感じました。

 

中島 紀于代表取締役 中島 紀于
ブログ書いてます>>> http://norio.kinoie.in/




6月2日(日)の早朝より、加子母地域住民総出の花づくりが国道沿線を中心に行われました。
昨年の様子が動画で見れます>>

●3 森の不思議

森林と哲学 3  コロコロつみき

木材利用について考えたいと思います。木材利用の大宗を占めるのは、何と言っても住宅分野における国産材利用です。この住宅づくりにおいても、その利用のしかたは、建築工法の変遷によって変わり、例えば、これまで外材でつくられてきた合板も国産材によるものが多くなってきました。先月号で触れた中津川市加子母で操業されている「森の合板工場」では、その原料としてスギ、ヒノキなどの間伐材が使用されていますが、大根のカツラムキのように切削された木材は最後に直径4cm、長さ2mの芯(髄)の部分が残り、棒状のこの部分はチップ工場に送られて紙の原料となっています。
さて、間伐材利用研究会(代表は筆者)のメンバーである酒井巧さん(岐阜県下呂市萩原町在住)は、長年、間伐材等の木材を活用した玩具や木製品の開発に取り組んできました。氏は、直径4cmのこの残材に着目し、このほど「コロコロつみき」を考案しました。
コロコロつみきは、これを転がすと予測できない転がり方をすることから、特に幼児の好奇心をそそり、声をあげて喜びます。また、これを積み上げるにはバランスをとらないとずぐに崩れてしまいますが、崩れる時の乾いた木材独特の音が、子供たちは心地よいのか強く反応するのです。木材という自然素材からできたこの玩具は、芯(髄)を中心に木が成長して次第に大きくなる輪(年輪)が様々なかたちで刻まれており、柔らかな手触りと木の香りが子供たちに優しさと温かみを与えるなど、木に触れることを通して必要性が高まっている木育教育の教材として最もふさわしいと考えています。
先月26日、栃木県で開催された「アースデー」では、これまた同氏が考案したスギ間伐材の床(ゆか)ブロック(縦横30センチ)が敷き詰められたブースには、多くの子供たちが集まり、終日、コロコロつみきで様々な遊びに歓声が上がっていました。考案者さえ思いもよらない遊び方を子供たちが次々と考え出していたのです。
この積み木を考案する段階では、これまで手がけてきた数多くの木の玩具の専門的な知識はもとより、木が持つ本来の優しさや親しみを生かすという原点にかえり、大きさやかたちのほか、断面に彩色したり文字や絵を描くなどによって遊び方のレパートリーを広げる等の提案がありました。しかし、こうした活用方法や遊び方については、このコロコロつみきを使う人、つまり子供たちの感性に委ねることとして、白木のまま磨きあげて提供することとしたのです。
70歳後半にさしかかった酒井さんは、このコロコロつみきの製作・流通に当たって、これまでにない強い思いを持っていました。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、東北から関東にかけての東日本一帯に甚大な被害をもたらし、原発事故とあわせて今もなお被災地のみならず、日本全体に暗い影を落としています。丁度この時期に、加子母の森の合板工場の操業を開始しようとしていた石巻市に合板製造の工場を持つこの会社は、津波によって総合事務所及び工場のすべてを失ってしまいました。住まいを無くした現地の技術者らは、急遽家族ごと移り住み、震災後の同年4月に本格稼働しました。加子母と東北は、このことからも特別な縁でつながることとなったのでした。
加子母のヒノキを使って合板がつくられ、その残材を利用したつみきこそ、東北と加子母がつながる強いきずなを感じたのです。
この玩具つくりは、「磨きの工程」を地元の障害者福祉施設の収入源の一つとして作業を担っていただいていましたが、研究会では、この磨き工程を東北の避難所で生活する高齢者の方々に分担していただき、被災地東北から全国の子供たちへのメッセージとして「忘れまい3.11・がんばろう」の想いをこめて、被災地へ駆けつけてくださる復興支援ボランティアの方々のお土産としたり、買っていただいて全国へ向けて発信するシステムを模索しているのです。
コロコロつみきは、僅か4cmの小さな木片にすぎませんが、ヒノキのふるさと岐阜県加子母から被災地東北へ、そして未来を担う子供たちに熱いメッセージとなって全国に届けられるように、心ある森林・林業関係者はもとより、自治体、企業、NPO団体など多くの方々に支援の手を差し伸べていただけないか、酒井さんの思いは熱いのです。 地球は今、私たち人類が大きな負荷をかけてしまったことが原因で温暖化し、豪雨、洪水、竜巻、乾燥などの異常気象によって災害が頻発するようになりました。日本では、CO2削減の立役者としての森林には、世界に約束した削減量の63%以上が委ねられています。その森林も今は収穫期となり、木材の有効利用こそ次の新たな森林づくりにつながるのです。森林からの贈り物、それはまさに木材であり加子母のヒノキなどです。国産材をふんだんに使った快適な住宅を多くの方々に建てていただくとともに、製品化の最後の残材でできたコロコロつみきまで、私たちは、木材を使う人間の哲学や思想を持ちたいと思っています。

択伐と間伐

中川 護(中島工務店 総合研究所長 中川 護 )



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